輝かしい歴史。その総覧をココにアーカイブ!【総力取材!! 西部警察車両】小樽石原裕次郎記念館所蔵車両完全収録

       
本誌ではこれまで幾度となく大ヒットテレビドラマ「西部警察」を取り上げてきた。 しかし、紹介してきたクルマたちは熱心なファンが作り上げたレプリカ車両(それはスゴイことだが)。 今回は満を持してドラマで使用された本物の車両が登場。石原裕次郎記念館の全面協力で細部までお見せする。

※石原裕次郎記念館は、惜しまれつつも2017年に閉館となりました。


【総力取材!!西部警察車両】



【MACHINE RS-1】
マシンRSシリーズでもっとも戦闘力が高く、犯人の追跡・撃退に特化したのがRS‐1だ。ベース車はDR30スカイラインの2ドアハードトップで、搭載エンジンはFJ20型ターボをチューン。最高出力が280psにまで高められ、最高速は250km/hを記録。16.3秒でその速度まで達するという、驚きのパフォーマンスを秘めていた。





【MACHINE RS-2】
マシンRS‐1とともにパートⅢ第16話で西部署に「配属」されたRS‐2。攻撃を目的としたRS‐1に対して、こちらは哨戒・情報収集に特化した能力が与えられているのが特徴だ。
スタイリングはRS‐1/3と共通エアロパーツを使用しながらも、独自性を強調。長いアンテナや反転式パトライト、サンルーフが特徴で、一方、室内も助手席が残されている。3車3様のキャラクターが与えられているのだ。





【MACHINE RS-3】
情報分析車両と位置付けられるマシンRS‐3。マシンRS‐1/2とともに西部署に配備されたが、マシンRSシリーズのなかでもっとも長く西部署で活躍したクルマでもある。というのも、RS‐3は新型車両ではなく、すでに登場していたマシンRSの進化版なのだ。マシンRSとの大きな違いは外観で、ルーフ上の大型パトランプやボンネットのエアスプリットなどを装着している。一方、内装や搭載する各種装備はあまり変わっていない。なので、RS‐3となったパートⅢ第16話では活躍があまり描かれていない。その特殊な機能を知るには、マシンRSが登場したパートⅡの第15話「ニューフェイス!! 西部機動軍団」が一番だ。






【SUPER Z】
スーパーZは木暮課長が本庁に発注したスペシャルマシンで、課長いわく「大門軍団期待の新人」。「スーパー」の名に恥じない装備を搭載しており、ボンネット上には左右60度、上方40度、下方15度に可動する催涙弾発射装置を2連装。リアバンパーにはスカンクと呼ばれ、敵の視界を遮ることができる煙幕発射装置が内蔵される。そしてドアは、5㎜厚のアクリルガラスを用いたガルウイングに改造され、開閉は油圧を利用してフルオートで行われる。


>> 【画像52枚】石原裕次郎記念館に収蔵されていた、西部警察に使用された車両の数々



【石原裕次郎記念館バーチャルツアー】
1991年7月に開設したこの記念館は、まさに裕次郎さんのすべてが詰まっていると言っても過言ではない。1階部分は俳優や歌手として活躍した裕次郎さんの功績と足跡を紹介。2階に進むと、そこには裕次郎さんのプライベートな空間が広がっている。

※石原裕次郎記念館は、惜しまれつつも2017年に閉館となりました。





【GAZELE】
ベースはハードトップの2000XEーⅡ。ボディはサイドモールより下をブラックに塗装した2トーンカラーで、ボンネットには車名の由来となったガゼルをモチーフにしたグラフィックデカールが貼られている。そして、オープン化は日産車の架装を請け負う殿内工業が手がけたもので、ルーフ部はソフトトップが採用された。





【GSX1100X KATANA & GSX1100 KATANA R】
スーパーZやマシンX、RS軍団といった特殊車両が西部警察の人気を高めていたのは紛れもない事実だが、特別車輌機動隊(特機隊)隊長の鳩村英次が愛用していたバイクも、多くのファンに愛されてきた。そして、劇中で初めて鳩村の愛車となったのはスズキGS650Gだったが、パートⅡから登場したスズキ・カタナは視聴者に大きな衝撃を与えた。





【メルセデス・ベンツ 300SL】
300SLは、1954年のニューヨークショーでデビュー。レーシングカーベースのスペースフレームや世界初のガソリン直噴エンジンの搭載、ガルウイングドアが大きな特徴のスーパーカーだ。このガルウイングバージョンは1955年から1957年までの間にわずか1400台が生産されたのみ。裕次郎さんが購入したとき、日本に存在したのはオープンバージョンのロードスターも含めて数台(3台が有力)しかなかったと言われている。




【ロールス・ロイス シルバーシャドウ】
シルバークラウドの後継として登場したシルバーシャドウは、ロールス・ロイス初のモノコックボディを採用。スタイリングはオーソドックスな3ボックスだが、5mオーバーの全長と1,8mを超える全幅を持ち、パルテノン神殿を模したß伝統のフロントグリルが圧倒的な存在感を示している。





【キャデラック フリートウッド ブロアム】
裕次郎さんが選んだのはフリートウッド・ブロアム。ドゥビルの上級モデルとしてデビューしたフルサイズセダンで、独特の雰囲気を持つフロントマスクや長いリアのオーバーハングなど、ひと目でアメ車と分かるスタイリングが特徴的。インテリアも同じような傾向で、ベンチシートとコラムシフト、ふかふかのレザーシートなど、アメ車の王道を突き進む趣となっている。





【サファリ 4WD】
シルバーメタリックのボディに赤いグラフィック、放水銃や超高性能レーダーアンテナ、そして監視カメラなど、どれをとっても実にたくましい。サファリ4WDには、他の特殊車両とは違うカッコ良さがある。


初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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