SUPER Z【1】マシンXに代わる大門団長の愛車は、ガルウイングのスーパーマシン|総力取材!! 西部警察車両

大門団長とともに数々の事件で活躍したスーパーZ

       
ハチマルヒーロー本誌では幾度となく大ヒットテレビドラマ「西部警察」を取り上げてきた。 その際に紹介してきたクルマたちは熱心なファンが作り上げたレプリカ車両だった。それら車両とオーナーの情熱には感服するものがあり、敬意を表してあまりある。今回は満を持してドラマで使用された本物の車両が登場。2016年当時、石原裕次郎記念館の全面協力で取材した車両の数々を細部までお見せしていく。なお、小樽 石原裕次郎記念館は2017年に閉館、石原裕次郎オンライン記念館がオープンしている。

【小樽石原裕次郎記念館所蔵車両完全収録 総力取材!! 西部警察車両 SUPER Z Vol.1】

 ゴールド/ブラックの派手なボディカラー、数々の特殊装備など、劇中に登場する車両のなかでも1、2を争う人気車がスーパーZ。大門団長の愛車は長らくマシンXだったが、それに代わる特殊車両として配備された。

 スーパーZは木暮課長が本庁に発注したスペシャルマシンで、課長いわく「大門軍団期待の新人」。「スーパー」の名に恥じない装備を搭載しており、ボンネット上には左右60度、上方40度、下方15度に可動する催涙弾発射装置を2連装。リアバンパーにはスカンクと呼ばれ、敵の視界を遮ることができる煙幕発射装置が内蔵される。そしてドアは、5mm厚のアクリルガラスを用いたガルウイングに改造され、開閉は油圧を利用してフルオートで行われる。このガルウイングは、「広げて走ったときの優雅さの表現」がコンセプトとなったようで、オープン時の華麗なスタイリングにあこがれた人は少なくないだろう。また、「走行中でも前後左右に射撃できること」も前提とされており、大門団長が助手席から射撃するシーンを記憶している人も多いはずだ。

>> 【画像16枚】十分な強度を保ちながら軽量な5mm厚のアクリルガラスを採用し、ドア後方にある油圧ダンパーでフルオート開閉するガルウイングなど



>> ボンネット上の本来エアダクトが設置されている場所にあるのは、催涙弾発射装置。砲身は左右60度、上方40度、下方15度に動かすことができる。





>> リアクオーターウインドーには、ルーバー状のパネルが貼られている。これだけでもS130Zの印象が大きく変わる。



【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

SUPER Z(全2記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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