SUPER Z【2】パートⅢ第14話に注目! 大門団長とともに数々の事件で活躍したスーパーZ|総力取材!! 西部警察車両

ガルウイングは、十分な強度を保ちながら軽量な5mm厚のアクリルガラスを採用し、ドア後方にある油圧ダンパーでフルオート開閉する。

ハチマルヒーロー本誌では幾度となく大ヒットテレビドラマ「西部警察」を取り上げてきた。 その際に紹介してきたクルマたちは熱心なファンが作り上げたレプリカ車両だった。それら車両とオーナーの情熱には感服するものがあり、敬意を表してあまりある。今回は満を持してドラマで使用された本物の車両が登場。2016年当時、石原裕次郎記念館の全面協力で取材した車両の数々を細部までお見せしていく。なお、小樽 石原裕次郎記念館は2017年に閉館、石原裕次郎オンライン記念館がオープンしている。

【小樽石原裕次郎記念館所蔵車両完全収録 総力取材!! 西部警察車両 SUPER Z Vol.2】

【1】から続く

 初めてスーパーZが姿を表したのはパートⅡ第15話。スポットライトを浴びながら大門団長の目の前に現れたスーパーZには、早くも出動命令が下される。改造拳銃と偽札を積んで暴走するトラックがターゲットだったが、スーパーZは催涙弾を発射し、見事動きを封じ込めた。さらに物語後半には、煙幕発射装置を使って敵の視界を遮り、おとり捜査で捕まっていた鳩村刑事を救出しつつ、敵を壊滅状態に追い込んだのだ。

 こうして華々しいデビューを飾ったスーパーZは、その後も数々の事件で大活躍。しかしパートⅢ第14話では驚きの展開になった。本庁のコンピューターに残っていたスーパーZの設計図をもとに作った、偽モノが登場したのだ。そして偽スーパーZは、ボンネット上に催涙弾発射装置ではなくマシンガンを装備し、次々と現金輸送車を襲っていった。

 犯人は大門団長に恨みを持つ元レーサーで、サーキットで団長と勝負することが最終目的だった。終盤では富士スピードウェイに舞台を移し、スーパーZ同士が対決。サーキットでの1対1のバトルは見もので、手に汗握る激闘が繰り広げられた。

 大門団長とともに数々の事件で活躍したスーパーZ。そのカッコよさはもちろんだが、特殊装備を駆使して犯人たちを蹴ちらす強さには、誰もがほれぼれしたことだろう。


>> 【画像16枚】リアバンパー下から顔をのぞかせる5本のマフラーエンド。しかし、実際にマフラーの機能を持つのは中央の1本だけで、両サイドの4本は煙幕発射装置だ



>> ダッシュボードの3連メーターはZの伝統。シフトレバー横の操作パネルや助手席前のアンプ以外は、ほぼノーマルの状態だ。






>> セレクトレバー周辺には、さまざまなスイッチが集約されている。オーディオ下には催涙弾発射装置の砲身作動スイッチと発射ボタンがあり、左側にはガルウイングの開閉や煙幕発射装置、スポットライトのスイッチなどが並ぶ。


初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

SUPER Z(全2記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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