サファリ 4WD【1】タンク連結で全長9m&最大射程距離100m! 強烈放水ですべてを無力化する、特別車輌機動隊の旗艦|総力取材!! 西部警察車両

シルバーメタリックのボディに赤いオリジナル・グラフィックのサファリ4WD

       
ハチマルヒーロー本誌では幾度となく大ヒットテレビドラマ「西部警察」を取り上げてきた。 その際に紹介してきたクルマたちは熱心なファンが作り上げたレプリカ車両だった。それら車両とオーナーの情熱には感服するものがあり、敬意を表してあまりある。今回は満を持してドラマで使用された本物の車両が登場。2016年当時、石原裕次郎記念館の全面協力で取材した車両の数々を細部までお見せしていく。なお、小樽 石原裕次郎記念館は2017年に閉館、石原裕次郎オンライン記念館がオープンしている。

【小樽石原裕次郎記念館所蔵車両完全収録 総力取材!! 西部警察車両  サファリ 4WD  Vol.1】

 シルバーメタリックのボディに赤いグラフィック、放水銃や超高性能レーダーアンテナ、そして監視カメラなど、どれをとっても実にたくましい。サファリ4WDには、他の特殊車両とは違うカッコ良さがある。

 その屈強なルックスは、もちろん見掛け倒しではない。最大の武器は上部に設置された2門の放水銃で、毎分1.45トン、左右合わせて2.9トンを放水することが可能。最大射程距離は100mにもおよぶという。数字だけでは分かりづらいが、クルマを横転させたり、プレハブ小屋を倒壊させることもできるといえば、その強力さが分かってもらえるだろう。一方、フロントバンパー上にあるのは散水銃。見た目は放水銃と似ているが、こちらは水を拡散することで敵の視界を奪うことができるというものだ。

 そして、放水時には車両後部にポンプ付きの給水タンク車を連結するのだが、このタンク車がまた強烈。全長は4250㎜もあり、サファリ4WDと連結するとじつに9mをオーバー! そして6トンという大量の水を運搬することが可能となっている。このほか、スライドルーフからそびえ立つレーダーアンテナや監視カメラ、日中でも強烈な光を放つ高性能サーチライトや4.7トンまで耐えられるウインチなど、どんなシチュエーションにおいても力を発揮できる装備が満載されている。

>> 【画像30枚】警視総監室へのホットラインを有する電話が備わる乗降するために開閉可能な左リアドア裏側など。モニター類や数々の計器があり、司令室といった表現がぴったりの後部席。ここから大門団長は指示を出していたのだ




>> チェーンとモーターで開閉するスライドルーフ上に、サーチライトとパトライトを設置。最初に製作したものは、急ブレーキでルーフごと前に飛び出して破損したそうだ。





>> シルバーのボディに映えるボディサイドのグラフィック。劇中車オリジナルで、サファリ4WDの力強さをうまく表現している。





>> マフラーは左リアタイヤ前に配置。本来は車両後部にあるが、放水用の配管があるためサイド出しになったようだ。


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


サファリ 4WD (全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) cooperation : ISHIHARA PROMOTION/石原プロモーション,MURAYAMA SHOUJI/村山商事

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