230セドリックHT【前編】脳裏に焼き付いていた純正シーケンシャルウインカーを求めて｜1971年式 日産 セドリック 2ドアハードトップGL（K230）前編

【1971年式 日産 セドリック 2ドアハードトップGL（K230）前編】

「子供の頃、親父が乗っていた230セドリック2ドアHT。その流れるウインカーが脳裏に焼き付いていて。4年間探し回って、ようやく手に入れることができました」と振り返るオーナー。群馬県の中古車屋さんから購入したという前期型のセドリックは3速ATのノーマル車。これをベースに自分好みの1台へとカスタムしてきた。

　外装メイキングで意識したのは1972年にむつ湾インターナショナル・スピードウェイを走ったというストックカー。GX71用のチンスポやNスタイルカスタムの汎用オーバーフェンダーを流用。ダックテール風のスポイラーは約3カ月かけて自作した。

　レーシーなルックスに負けじと、エンジンチューンにも着手。今年の夏に組み上げたばかりというL28型改3.1ℓ仕様は、78度の加工カムやポート拡大加工などヘッドまわりにも手が入ったフルチューンだ。

>> 【画像13枚】約3カ月かけて自作したダックテール風のリアスポイラー

【後編】に続く




>> 外装メイキングで意識したのは1972年にむつ湾インターナショナル・スピードウェイを走ったというストックカー




>> 亀有製のφ89㎜鍛造ピストンやL20型用フルフローコンロッド、LD28型用クランクを組み込んだL28型改3.1ℓ仕様のエンジンは、自宅の車庫で積み換えた。




>> キャブレターはソレックス44PHHで、75㎜のファンネルをセットする。ヘッドには亀有の強化バルブスプリングも組み込んだ。ヘッド面研も行い、圧縮は11.4に設定する

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主要諸元・チューニング　SPECIFICATIONS
1971年式 日産 セドリック 2ドアハードトップGL（K230）

■エクステリア：GX71用チンスポ、自作リアスポイラー、N-STYLE CUSTM製汎用ワイドフェンダー、リアサイドマーカーLED化　
■エンジン：L28型改.3.1ℓ仕様（3096cc：N42ヘッド、N42マニアブロック）、ヘッド面研（0.8㎜）、φ39㎜ポート拡大研磨、88度加工カム、亀有製φ89㎜鍛造ピストン、L20型用フルフローコンロッド、LD28型用クランクシャフト
■点火系：亀有製レース用デスビ、MSD
■燃料系：ミツバ製電磁ポンプ、65ℓタンク
■吸排気系：ソレックス44PHH、φ43㎜タコ足、ハコスカ用φ50㎜ステンレス製マフラー流用
■冷却系：アールズ10段オイルクーラー
■駆動系：DR30スカイラインターボ用FS5W71Bミッション移植、ORC製400Lightシングルプレートクラッチ＆軽量フライホイール
■足まわり：（F）KYB製Gas-a-Just KG5460、トヨシマ製H150スプリング（ R）モンロー製エアショック＋3インチブロック＋リーフスプリングヘルパー
■ブレーキ：（F）ハイラックスサーフ用4ポットキャリパー、エスティマ用ローター加工流用
■タイヤ：ファルケンZIEX912（F）205/50R15 （R）225/50R15
■ホイール：RSワタナベ Rタイプ（ F）15×10J-25（ R）15×11J -38
■インテリア：ダッツンコンペステアリング、AAR製バケットシート、日本精機Defi製追加メーター（油温、水温、油圧）、パイオニア製デッキ／スピーカー、ドライブレコーダー、バックカメラ、キーレスエントリー、ETC

【後編】に続く

初出：ノスタルジックスピード 2020年 2月号 vol.23
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）
1971年式 日産 セドリック 2ドアハードトップGL（K230）（全2記事）

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