「DR」だけではないR30【2】6気筒と4気筒、同じホイールベースになった6代目|1982年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S

ハニカムデザインのグリルがHR30の特徴(RSシリーズのDR30前期は横桟デザイン)。反転文字「GT-TURBO」は前走車がバックミラーで見た時に読めるようにするため。パフォーマンスの高さをアピールする演出だ

【1】から続く

【1982年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S Vol.2】

【画像30枚】2000GT TURBOの文字が際立つ、6気筒搭載のGTグレードでターボというプライドを表したともいえるボディサイドのステッカーなど

80年代最初のスカイラインとして登場したR30スカイライン。
従来のスカイラインでは、6気筒モデル(GT)と4気筒モデル(TI)でホイールベースが異なっていたが、R30では6気筒のロングボディに統一された。
加えて5代目と比べて全幅が50mm広がり、それとともにトレッドはフロントが40mm、リアは45mm拡大。全高は15mm低くなっているため(いずれもターボGT-E・Sの数値)、よりワイド&ローを強調したスタイリングとなった。

エンジンとともに注目の足まわりは、前ストラット/後セミトレーリングアームという形式こそ5代目と同じものの、アライメントセッティングを大きく変更。

さらに、最上級のターボGT-E・Sには減衰力を切り替えられるアジャスタブルダンパーを標準装備した。これは、ショックアブソーバーのピストンロッド内のコントロールロッドを回転させることで、オイルの通路を開閉。これにより減衰力を変化させるメカニズムで、ハードとソフトの2段階を選択できる。


>>マッドガードも同様で、これらのADスリー純正オプションパーツはユーティリタスにて新車時のように再生している。


>>ターボGT系はデュアルマフラーとなるのが特徴。


1982年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S(HR30)
主要諸元 Specifications

全長×全幅×全高(mm) 4595×1665×1360
ホイールベース(mm) 2615
トレッド前/後(mm) 1410/1400
車両重量(kg) 1160
エンジン型式 L20ET型
エンジン種類 直列6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
圧縮比 7.6:1
最高出力(ps/rpm) 145/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 21.0/3200
変速比 1速3.592/2速2.246/3速1.415/
4速1.000/5速0.813/後退3.657
最終減速比 3.900
ステアリング リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 195/70HR14(前後とも)
発売当時価格 196.2万円

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【3】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1982年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S(全5記事)

TEXT : HIROMI TAKEDA/武田 公実 PHOTO : MASAMI SATO/佐藤正巳

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