クルマ好き「じいじ」のΣバン【3】三菱らしさと、シグマバンの快適さに、全力で磨きを|1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン

当初の美しさをキープするメーターパネル。曇りひとつなく、照明も明るい。デザインは旧式だが古びた感じはしない。タコメーターは純正で装備されている

ただでさえ珍しいモデル。そのうえ、バンだ。パーツの入手が困難なこと必至のこのレア車を、オーナーは、持ち前の自作技を駆使してフルレストア。そして驚くほどハイクオリティーに、カスタム&チューン。ボディの下までサビひとつない美しさ。その上質な輝きは新車時を超える!?

【1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン Vol.3】

【画像23枚】シガーライターが付くスペースには、時計の電源カットや、電動ファン用のスイッチが並ぶ。ミドルレンジのスピーカーを、フロントドアにバッフル加工を施しインストール。右奥に見えるのは音の音域を分ける装置(パッシブネットワーク)だ

基本的には、あくまでも純正仕様のレストアで、ベースをきっちりと固めたうえで、自分らしさをプラスし、さりげなく個性を主張する。自身初となる、バンをベースとした今回も、そのスタイルはこれまでと同じ。

三菱らしさと、ワゴンライクなシグマバンの快適さに、全力で磨きをかけている。レアモデルで、しかもバパーツの少なさも、ワンオフや自作技を駆使して乗り越えている。

新車以上に美しいと思える注目のカスタムポイントを挙げると、まずエンジンは1600GL標準となる4G32型で、本体はノーマルのライトチューン。キャブレターのみソレックス40PHHを装着し、ファンネル仕様ではなく、当時のものを使用したエアフィルター仕様にしている。


【4】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

RECOMMENDED

RELATED

RANKING