クルマ好き「じいじ」のΣバン【2】オリジナルの良さを大切に、より魅力的な存在に。ステーションワゴンブームの火付け役|1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン

レストアされ、鋳肌が埋められたボルグのメッシュは新品の輝き。塗装は、ベースがゴールド、その上に文字色の黒を塗り、さらにクリアを吹いたこだわりの3層仕上げ

ただでさえ珍しいモデル。そのうえ、バンだ。パーツの入手が困難なこと必至のこのレア車を、オーナーは、持ち前の自作技を駆使してフルレストア。そして驚くほどハイクオリティーに、カスタム&チューン。ボディの下までサビひとつない美しさ。その上質な輝きは新車時を超える!?

【1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン Vol.2】

【画像23枚】フェンダーミラーはリモコン機能を備えた最上位グレードの、スーパーエステートのものに変えられている。マフラーはステンレス製で、ピカピカに磨き込まれている。デザインはスポーティーな2本出しだが、サウンドは控えめにセッティングされている

シグマバンは、車内が広く、乗り心地も快適で、最愛の孫娘たちが喜んで乗り込み、「じいじ」と一緒にイベントに出かけてくれるかけがえのない1台。ちなみに三菱のシグマバンは、その後のステーションワゴンブームの火付け役となった存在。

商用車とは思えない作りのよさで、スーパーエステートと名付けられた最上位グレードは、ワゴン並みの豪華さを誇った。

旧車カスタムのモットーは、クルマそれぞれの持ち味や、オリジナルの良さを大切に、より魅力的な存在にすること。奇をてらった派手なモディファイは好きではなく、地味でも基本に忠実な質の高いカスタムやチューニングを好む。


【2】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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