クルマ好き「じいじ」のΣバン【4】快適さをキープしつつ、スタイリングを高めた足まわり|1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン

エクステリアはノーマル然が好み。ホイールやマフラー以外は、ほとんどオリジナルの状態を保っている。フルレストアし、塗り上げたボディカラーも、純正のクリーム色が再現されている

ただでさえ珍しいモデル。そのうえ、バンだ。パーツの入手が困難なこと必至のこのレア車を、オーナーは、持ち前の自作技を駆使してフルレストア。そして驚くほどハイクオリティーに、カスタム&チューン。ボディの下までサビひとつない美しさ。その上質な輝きは新車時を超える!?

【1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン Vol.4】

【画像23枚】このバンのエンジンは、当時若者たちの間で大人気だった三菱ギャランクーペFTO GSRと同じ1.6ℓの4G32型。本体はノーマルだが、当時のツインキャブ仕様(110PS)と同等のパワーは出ていそう。キャブはソレックス40PHHでチューン。当時のエアクリーナーを付けている。FETではなく「極東」の文字が入ったインマニも、当時のものだタコ足はもらい物でメーカーは不明。バンテージを巻いて、まわりの塗装が熱害で焼けるのを防いでいる。エンジンの腰下はブルーでペイント。美観には並々ならぬコダワリを持つ

排気系は、知り合いから譲り受けたというエキマニと、前オーナーが装着したワンオフマフラーの組み合わせ。

キャブの性能に合わせて排気効率は高めつつも、音量は適度に絞られている。エキマニのバンテージは、美観にこだわるエンジンルームが焼けるのを防止するための処理だ。

快適さをキープしつつ、スタイリングを高めた足まわりは、ショックがトキコのショートストローク、バネはフロントが5kg/mm、リアはバン用純正をカット。車高は前後とも50mm程度下げるにとどめている。ホイールはボルクレーシングのメッシュで、レストアし、磨き上げた自慢の逸品だ。


【5】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1977年式 三菱 ギャラン シグマ 1600 エステートバン(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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