紫電改のハイパーソアラ【1】戦争中は零戦も手掛けた!? ナベさんの師匠、露崎武士|1982年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ

立体的で厚みのあるグリフォンエンブレムとハニカムグリルが前期の特徴。後期は横桟グリルでグリフォンも薄くなる

       
【1982年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ Vol.1】

【画像19枚】日常的に使用していることもあり「塗装がヤレてきたので何とかしたいです」とオーナー談

「紫電改」。メカドックやワタナベ、チャンプといったカタカナが並ぶチューナーのなかで、漢字表記の紫電改は子ども心を激しく揺さぶった。言葉は悪いが、その文字からは悪っぽさや危なさが感じられ、どこかカッコいいと思っていた。鋭い眼光や研ぎすまされた刀剣を意味する紫電。その響きもまた、小学生には刺激的だった。

ゼロヨン編で登場した紫電改の代表かつチューナーは露崎武士。チューニング界の大御所で、エンジン音を聞くだけで改善点を的確に指摘してしまうほどチューニングのすべてを知り尽くしている御仁だ。その露崎にはナベさんも頭が上がらないのだが、それもそのはず、なんとナベさんのチューニングの師匠。何十年もクルマのチューニングに携ってきた露崎は、戦争中は飛行機(描写からすると零戦)も手がけていたという。



>>83年まではフェンダーミラー。ミラー部は電動調整式。2800GT系はカバー上部がメッキ、下部と支柱がボディ同色となる。形状自体は同年代のカローラなどと同じとのこと。

1982年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ(MZ11)

全長×全幅×全高(mm) 4655×1695×1360
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1440/1450
車両重量(kg) 1305
エンジン型式 5M-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 2759
ボア×ストローク(mm) 83.0×85.0
圧縮比 8.8:1
最高出力(ps/rpm) 170/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 24.0/4400
変速比 1速2.452/2速1.452/3速1.000/
4速0.688/後退2.212
最終減速比 3.727
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70HR14(前後とも)
発売当時価格 293.8万円

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【2】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1982年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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