紫電改のハイパーソアラ【4】375ps/750KG「グラチャンマシンなみ」にチューンされ、速さを見せつけたハイパーソアラ|1982年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ

紫電改がゼロヨン仕様に仕上げたのがハイパーソアラ

【1982年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ Vol.4】

【画像19枚】2800GT系専用デザインのアルミホイール。エクストラはボディカラーに合わせて塗装される

最先端技術もソアラの代名詞で、デジタルメーターやドライブコンピューター、ソフトタッチ式エアコンなど日本初の装備が目白押し。さらにTEMSをはじめとする電子制御技術も積極的に取り入れ、走りの質を高めていた。

この初代ソアラ(前期)をベースに紫電改がゼロヨン仕様に仕上げたのがハイパーソアラだ。

ストーリー中では詳細な仕様は明らかにされていないが、エンジンはターボ化されており最高出力は375ps。「GC(グラチャン)マシンなみ」とナベさんが評するほどのハイパワーだ。さらに車両重量を750KG(ナベさん推定)まで軽量化。予選でいきなり11秒3を叩き出し、その速さを見せつけた。


>> 予選を軽々と通過した紫電改のハイパーソアラ。決勝トーナメント1回戦の相手はメカドック。風見が乗るCR-Xミッドと対戦することとなる。スタートからリードを奪うハイパーソアラだったが、300m過ぎで逆転を許し、猛烈な追い上げを見せるも、わずか鼻差で敗れてしまう。だが、「あと10m長かったら、おれは完全に負けていた」と風見が言うほどのデッドヒートだったのだ。レース後、露崎は敗戦の理由を風見がメカニック兼ドライバーであったことにあり、だからこそ120%の力を引き出せたとして風見の腕を認めた。以降、露崎は風見やメカドックに何かと協力的になった。紫電改のソアラと懐の深い露崎の温かさはストーリーにはなくてはならない存在だ。


1982年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ(MZ11)

全長×全幅×全高(mm) 4655×1695×1360
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1440/1450
車両重量(kg) 1305
エンジン型式 5M-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 2759
ボア×ストローク(mm) 83.0×85.0
圧縮比 8.8:1
最高出力(ps/rpm) 170/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 24.0/4400
変速比 1速2.452/2速1.452/3速1.000/
4速0.688/後退2.212
最終減速比 3.727
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70HR14(前後とも)
発売当時価格 293.8万円

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【5】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1982年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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