<連載50回記念>レディーバードの旅【1】日本各地の素晴らしい所へ連れて行ってくれたかわいい相棒|1968年式 スバル360 スーパーデラックス

1968年式 スバル360 スーパーデラックス

       
OSK日本歌劇団の元男役トップスターである大貴誠さんが、愛車のレディーバードとともに日本各地へと旅する人気連載「レディーバードの旅」。2011年からスタートしたこの連載も、8年強の月日を経て、とうとう50回を迎えた。どんな遠方にも大貴さんと一緒に自走していく、レディーバードを改めて紹介しよう。

【レディーバードの旅 連載50回記念 1968年式 スバル360 スーパーデラックス vol.1】

 大貴誠さんの乗るレディーバードは、68年式のスバル360スーパーデラックス。モデルの終了が見えてきたスバル360が、競争力を取り戻すべく、最後の大規模なマイナーチェンジによって登場した、P52型というモデルである。オーバートップを全車標準装備し、エンジンも最高出力25psにパワーアップ。最高速度は110km/hに到達している。長距離ドライブを苦にしない大貴さんを乗せ、日本全国を走り回っている現在から考えると、最適なモデルだったと言えるだろう。

 連載50回を迎え、いろいろな場所を旅するにつれ、起こるハプニングも増えている。いくつかは記事でも紹介しているが、他に思い出深いトラブルを大貴さんに尋ねてみた。

「多かったのはガス欠ですね。燃料計の不調もあって、気づくとガス欠、ということが何度もありました(笑)。最近はちゃんと走行距離をメモしたりして、そういうことはないようにしていますけど、とあるサービスエリアで、入り口側にガソリンスタンドがあったために、1度SAに入ると戻れない、というところがあって、目の前にスタンドがあるのに仕方なく出発してガス欠、ということもありましたね」

 寒い中でクルマを降りて待たなきゃいけなくて大変だったんですよ、と語る大貴さんだが、トラブルの話でもどこか楽しそうで、そんなポジティブさが、この旅を支えているのだろう。

【画像18枚】細かい傷がところどころ見受けられるが、旅の途中に付いた「名誉の負傷」と大貴さんは話す。内装は購入時から非常に美しかったが、その頃から遜色ない美しさを維持している



>>ノーズエンブレムの右上に付いた凹みは、高速道路を走行中にいきなりフードが開いてしまった時にできたという。フロントウインドーともぶつかったそうだが、運良くガラスは無傷。



>>フロントフードの上端部にある傷は、ロードサービスの作業員が、閉じ方が分からずに力いっぱい押し込んだ際に付いてしまったという。



>>最上位グレードにあたるスーパーデラックス。当時の価格はスタンダードから6万円強、高い38万円だった。

68年式スバル360スーパーデラックス(K111)

モデル名称 P52
ボディカラー ブリリアントレッド
全長 2995mm
全幅 1300mm
全高 1360mm
ホイールベース 1800mm
車両重量 420kg
最小回転半径 4m
最高速度 110km/h
エンジン型式 強制空冷直列2気筒 2サイクル
排気量 356cc
最高出力 25ps/5500rpm
最大トルク 3.5kg-m/4500rpm
燃料タンク容量 25L
変速機 OT付前進3段/後進1段
サスペンション前/後 トレーリングアーム式/ラジアスアーム式


【2】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年10月号 Vol.195

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

レディーバードの旅 連載50回記念(全2記事)

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