武蔵丸 みちのくアート全開の名車をここに蘇らせる!

リア下周りは、バンパー中央の3連を含め、ダイヤモンドテール×9発をバランスよくレイアウト。中央には「勝利への道」と刻んだアンドンを装着している。

       


宮城県は石巻港で活躍していた松川運輸の白鷹丸といえば、’70年代に一世を風靡したみちのくアートを代表する歴史的な名車。その名車に憧れを抱くオーナーが、大型冷凍車で白鷹丸の飾りのエッセンスを多分に取り入れたアートアップを展開。東北アートトラックファンを魅了するであろう、見事なスタイルを構築した。

観る者の視線を引き付けるのが、舟型バンパーの天板に組み合わせた丸棒の曲げデザインだ。「唐草模様」風のS管は、まさしく白鷹丸が採用していたシンボリックな存在。また、老舗の仙南ボデーがこしらえた「丸パイプ+丸棒の曲げデザイン」仕様のシートキャリアは、東北アートの代名詞的な逸品で、前面に組み合わせた“廻船問屋”のメインアンドンもみごたえ満点。さらに、前面と側面に緑のマーカーを並べた平型バイザーや、ご多分にもれず「丸パイプ+丸棒の曲げデザイン」で仕上げたミラーステー&ハシゴも、レトロな東北流スタイルの演出を好サポート。各所に組み合わせた名匠・白銀社製で統一したアンドン陣も異彩を放っている。

なお、折り加工を施して全体を3段風にみせたサイドバンパーや、冷却効果にも配慮して「菱抜き+パンチング」デザインをあしらった冷凍機カバーなど、荷台周りにも魅力的なビューポイントが目白押し。そのほか、バイザー付きの弁当箱や“白銀社”の切り文字をあしらったウイングマークなど、ディテールにもいぶし銀のアートメニューが盛りだくさんだ。

【写真6点】名車・白鷹丸をオマージュ。

カミオン2009年9月号トップアートをもとに再構成

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