丸石丸 神戸・淡路流の極上ウロコステンレスワークで魅せる重機運搬車

重機を載せるボディ回りはボトムに魅力を光らせている。「前輪のホイールは、アルミにメッキをかけた超レアアイテムです」。

       


重機を積んで全国を走るオーナーの回送車・丸石丸は、神出自工とオーダーという二大名工が手腕を振るった極上の神戸・淡路流ステンレスアートが見どころ。精緻を極めたディテールメイクも見逃せない傑作車だ。

ウロコステンレスで完全武装したキャブ回りは、打ち出し模様や窓枠の造作など、伝統工芸品よろしく精巧なアレンジによるメイクが秀逸。職人技が冴える寝台パネルやフェンダーも、特筆に値するビューポイントだ。また、15cmほど前出ししたフロントバンパーは、手すりパイプやアンドンボックスで個性を演出するほか、リップスポイラー風のボトムエッジも見る者の視線をクギ付けにする。さらに、サイドパネルは菱マーカーを前後に備えた筒飾りが雰囲気を盛り上げる。平型バイザー天板とハイルーフ上に備えた大小4発の尾翼付きロケットも強烈なオーラを放つ。そのほか、当時モノのヤンキーホーンやウロコステンレス巻きのマフラーも必見だ。

一方の荷台回りは、ご多分にもれずウロコステンレスで統一したプロテク前面やマーカーの並ぶサイドバンパーなどが見どころ。リアエンドを彩る純正のチェリーテール×6発も、ファンの驚嘆を誘うに十分。独創性と美しさと完成度の3拍子がそろう秀作車だ。

【写真6点】極上の神戸・淡路流ステンレスアート。

カミオン2013年6月号トップアートをもとに再構成

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