奥州はやぶさ商事 いぶし銀のレトロ風情と上質の素材選びでツウ好みな装いに

アオリには雄大な「赤富士」をバックに「大黒天」と「天女」の姿を描く。大胆なタッチと色遣いは、寿工芸の技術力&センスの賜物だ。

       


【写真6点】奥州はやぶさ商事は、地元福島県の伝統的な活魚車を意識したみちのくスタイルが秀逸。目の肥えたアートファンを楽しませる注目車だ。

「ブルーメタリック×パールクリーム」で塗り分けたキャブ回りには、レトロ気分な大型パーツが目白押し。常陸美装が手腕をふるった舟型バンパーは、前面に寿工芸製の名文句アンドンをセット。

今から30年以上前に製造された角型フォグランプは「レストア→再メッキ」でよみがえらせた逸品だ。また、キャブトップには、前面にマーカーを配した平型バイザーと菱抜き仕様のミラーステーを装着。ルーフ上に鎮座する丸パイプ仕様のシートキャリアは、昭和時代のみちのく活魚車を彷彿とさせるフォルムが魅力。中央には「隼観光」と刻んだメインアンドンを備えている。

一方、荷台回りの目玉は、アオリを席巻する「大黒様×天女」のペイント。寿工芸のハッキリとしたタッチ&色遣いが功を奏し、周囲に文句なしの存在感をふりまく。そのほか、プロテク背面の左右に配したアンドンも、みちのくに伝わるご当地メイク。2段サイドバンパーからリアバンパーへと流れるアンダービューもお見逃しなく。

カミオン20015年2月号トップアートをもとに再構成

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