冬支度神農丸 '80年代を意識した豪快満艦飾!

リア観音扉で異彩を放つ「イノシシ退治」のペイントは、農業をテーマにする神農丸ならではのユニークな題材。筆を執ったのは、老舗のマッドペインターズ。

       


’80年代にこだわりのデコチャリを多数輩出していた美郷会。メンバーの一人だったオーナーが駆る冬支度神農丸は、オリジナリティに富んだ個性派パーツと、すずき工芸&マッドペインターズの傑作ペイントを武器に、’80年代後半〜’90年代前半のスタイルにオマージュを捧げた秀作ウイング車だ。

当時の統世会や椎名急送の名車を彷彿とさせるスタイルは、往年のアートファンを納得させるに十分。「自分にとっては帽子のよう。毎日でも換えたいくらいです」と話すシートキャリア(今作で5個目)は、高さのある鳥カゴ仕様。2段ハチ巻きマーカーもさることながら、前面に配したアンドン×3枚も見応え十分だ。

また、精悍なキャデラックバンパーや鉄仮面グリルなど、キャブ回りにはレトロ気分なパーツが目白押し。キャブ側面には、オーダーの手腕を借りつつ神戸・淡路流のウロコステンレス張りを実施。 なお、箱側面には、すずき工芸によるモノトーン調の波絵、リア観音扉にはマッドペインターズによる「イノシシ退治」の傑作ペイントを採用。サイドバンパー中央の名文句アンドンは、青いリレーマーカーと相まって、華やかなナイトシーンを演出する。まさに「満艦飾」と呼ぶにふさわしい1台だ。

【写真6点】全身傑作。

カミオン2013年1月号トップアートをもとに再構成

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