夢追観光 個性的にアート性を昇華させた名工ハヤブサ工業の看板車

リアセクションは、関口工芸製の傑作ペイントもさることながら、18発の角テールを配した下周りや、アオリ上のスポイラー風パーツも見応え十分だ。

       


【写真6点】地元の新潟県三条市に拠点を構える板金工場「ハヤブサ工業」は、アートパーツの製作にも精通した知る人ぞ知る隠れ家的アートファクトリー。

当初は友人や知人だけを対象にしていたが、その後、製品の完成度の高さが口コミで広がり、北陸エリアでの認知度が急上昇している。代表を務めるオーナーが手塩にかける愛車は、そんな気鋭ファクトリーの技術力とセンスが堪能できる傑作平ボディ車だ。 黒地+赤ラメという特殊カラーでオールペイントしたキャブ周りには、量感と独創性を兼ね備えたワンオフパーツを過積載。多面的なフォルムのラッセルもどしバンパーと、天板下側にスリット風の電飾ボックスを組み合わせた平型バイザー、大小4本の角おこしパイプを並列に組んだミラーステーの3点は、1m20〜1m30cmの出幅を誇るビッグスケールが魅力的だ。

また、ルーフ上に搭載した4段ハチ巻きシートキャリアは、周囲に圧倒的な存在感を示している。グリル周りやドア周りに採用した角パイプ+菱形棒チップのアレンジも、他車とは一線を画すオリジナリティ満点のビューポイントだ。
ケツブタには名匠・関口工芸の筆致が光る「歌舞伎+ボタンの花」のペイントを採用。写実的なタッチとキャブ同系色のカラーリングが功を奏し、観る者の視線をクギ付けにする。各パーツには蛍光灯やマーカーを多数インストールするなど、ナイトシーンにおけるビジュアルの演出にも万全を期している。

カミオン2009年12月号トップアートをもとに再構成

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