女は乗せない 昭和を現代に語り継ぐドルフィンダンプ

3連角テールとバックランプを備えたリアバンパーでスタイリッシュに装う。

       


ワッパ歴は半世紀以上という大ベテラン。6t積みのいすゞTXからダンプ稼業をスタートし、映画『トラック野郎』シリーズに出演を果たすなどそのアート道は筋金入りだ。愛車となる昭和63年式のドルフィンは飾りのほとんどがハンドメイドの作品。知人の鉄工所の力を借りながら味わいのあるフルアートを完成させた。

注目となるキャブパートは2段ハチ巻きのシートキャリアや、前面に5分割のアンドンをアレンジしたご当地流の平型バイザーを採用。さらに、小ぶりの角パイプで形成したミラーステーや、アンドンとマーカーで彩った菱リングのキャブハシゴが雰囲気を盛り上げるほか、正統なウイングマークが光るフロントは、角目4灯にシャッターグリルを組み合わせ精悍フェイスを実現しつつ、量感たっぷりな舟型バンパーにより迫力を好演出する。

一方の荷台回りはプロテク前方に3連アンドンを埋め込むほか、先端をアップさせてマーカーを並べて華やかさをアピール。カサの低いコボレーンシートがご当地色を強調する側面にはコルゲートを採用し、スタイリッシュに装う。レンズ出しで魅せるバスマーカーや、名刺板を備えた薄型のテールブラケットなど、随所にこだわりが満載だ。

【写真7点】ハンドメイドで昭和メイク。

カミオン2013年6月号トップアートをもとに再構成

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