トップアート 自作パーツを随所に光らせてパッカー車を独創的にアート! 千春嬢

北海道でダンボールの回収を行っているオーナーの愛車は、パッカー車をベースにして全身にオリジナリティに富んだアートを満載した力作だ。

       



いすゞの純正ブルーで塗り上げたボディは、アートのベース車としては決して恵まれた形状とはいえないものの、「仕事に差し支えのない程度に飾り上げました」。

なかでも、シートキャリアやバイザー、サイドバンパー、テールボックスなどの大型パーツ類はオーナーが自宅の車庫でコツコツと製作しワンオフもので、通常行われる溶接の代わりにリベット留めを採用するなど、独自の工作スタイルを駆使している。

後方を絞り込まずに現代風のフォルムで仕上げた2段平型バイザーや、最上部をバイザー風に張り出したシートキャリアなど、デザインにも他車と一線を画す独創性を光らせている。

サイドバンパーに並べた2連を含め、全身のあちらこちらに中野工芸製の秀作アンドンをコンビネーション。透過性に優れた表面処理もさることながら、美しく繊細なデザインや色鮮やかなカラーリングも申し分なく、ブルーのボディや鏡面パーツに負けず劣らずの存在感をアピールしている。

なお、仕事柄、飾るのが難しいはずの荷台周りにも特筆すべきポイントが目白押しで、ダンボールを投げ入れるゲートのカバーに縁起モノの“龍”を描くほか、その上方にはボックスにインストールした8連角テールを設置する。

さらにはリア下周りにも2枚の印象的なアンドンを配しつつリアバンパーを装着するなど、特装車とは思えないほど大胆なアートを展開。ベース車が昭和60年式という心意気も含めて、みごたえ満点な1台だ。

各所の写真はコチラから。

写真:岡崎雄昌

カミオン2008年1月号をもとに再構成

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