トップアート 鮮やかなペイントワークで抜群の存在感を放つ傑作車 甍丸

バスマークやドアの菱型アンドン、フロントスクリーンなどと同じように、各種パーツにはやまよしが手腕を振るった極彩色のアンドンを積極的に組み合わせて、エレガントな雰囲気を好演出している。

       



甍丸(いらかまる)は、瓦を積んで千葉エリアを走っているモダン志向のフルアート車。ヤマダやプラティアといったアート・ファクトリーの名手がこしらえた個性的なワンオフパーツと、アート・ペインターの雄のやまよしの秀作ペイントを武器に、周囲にオリジナリティをアピールしている傑作車だ。

メッキのしぼりパイプ&角パイプを2本ずつ組み合わせたうえ、前方に1m20cmの突き出しを誇るミラーステーをはじめ、サイドに鋭利なスリットを備えたラッセル戻しバンパー、前面と側面にアンドンスペースを設けた舟型バイザーなど、キャブ周りにはみごたえ満点のワンオフパーツを迫力十二分にコンビネーション。

一方、荷台周りに目を向けると、両サイドのアオリの高さをキャブルーフの背丈にそろえるほか、プロテクターとリア観音扉の高さは、今後箱車に改造することを視野に入れて、2m以上の高さを実現している。

また、特筆すべきはアオリとリア観音扉に施したペイントで、箱サイドに「昇り龍と下り龍」、リア観音扉には「武将」を、大胆な構図と雄渾なタッチを駆使しつつ活写。さらにはアオリの内側にも人気アニメのペイントを施すなど、徹底したペイントワークを展開している。

なお、ご自慢の室内(荷台前方の一部が部屋になっている!)へは、荷台の内側に用意したトビラから入っていくことができるそうだ。まだまだ進化しそうな予感は「大」。その進化っぷりに、請うご期待だ。

各所の写真はコチラから。

写真:編集部

カミオン2008年1月号をもとに再構成

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