映画「断絶」の世界観【3】古典的なアメリカンマッスルカーを代表する1台にして、ストリートマッスルカーのルーツとも言われる1台|ポンティアック GTO ジャッジ【3】

ポンティアック GTO ジャッジ

【ポンティアック GTO ジャッジ Vol.3】

とくに往年のアメ車ファンは必見。「シェビー・ブロックか?」や「454だ」といった何気ない会話から当時の空気を感じられるとともに、アメ車好きにはグッとくるポイントだ。

主人公2人が乗るシェビー150クーペと並んで、この物語りの中心がポンティアックGTOだ。ポンティアックはゼネラルモーターズが展開していたブランドのひとつで、シボレーと並んで中位に位置していた。

そして、60年代から70年代のポンティアックで中核を成していたのがGTOである。GTOは古典的なアメリカンマッスルカーを代表する1台であり、ストリートマッスルカーのルーツとも言われている。

劇中車のGTOは68年に登場した2代目。正確には70年式の「GTO The JUDGE(ジャッジ)」だ。この頃のアメ車は年式で大きく異なり、フルモデルチェンジ並みに違うこともしばしば。GTOも例に漏れず複雑なので、ここでは70年式に絞って紹介する。

【画像18枚】余計なモノはなくシンプルなインパネだが、メーターまわりやセンタークラスターにウッド調/メタル調パネルで加飾。豪華さと上級感を演出する。全体的にオリジナルに近く、とても45年以上経っている個体だとは思えない状態をキープしている


>>70年モデルから固定式4灯ヘッドライトに変更。それ以前はグリル内の格納式ヘッドライトで、今振り返れば、それも当時のアメリカ車らしいアイコンだった。


>>ボンネットのインテークがラムエアエンジン搭載車の証で、ハイパフォーマンスカーの象徴でもあった。


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【5】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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