「ロングツーリングでも疲れの少ない、ゆとりと開放感のある居住空間」採算を度外視した究極のクルマづくり|1992年式 スバル アルシオーネSVX バージョンL【5】

フロントシートはグランドツアラーにふさわしい、ホールド性に優れるバケットタイプ。運転席側は8ウェイの電動式で、バージョンLのみ本革仕様

【1992年式 スバル アルシオーネSVX バージョンL vol.5】

一方インテリアは、「ロングツーリングでも疲れの少ない、ゆとりと開放感のある居住空間」がテーマ。ダッシュボードからドアトリムまでエクセーヌをあしらい、高級かつ上質で、乗員を包み込むような一体感を演出している。

このように、採算を度外視した作りのSVXだったが、バブル崩壊時期に重なり商業的には苦戦。しかし、当時の最先端技術を投入しを尽くした作りは、今でも十分に通用するものだ。

取材車両は、SVXのプロショップであるK・STUFFの販売車両。走行距離こそ13万km超だが、前オーナーが大切に乗っていたようで、内外装ともコンディションは抜群。同店にはこうした魅力的な個体が多数あるので、気になる人は訪れてみよう。
【画像18枚】トランクは決して広くないが、トランクスルー機構を使えば長尺物の積載も可能。左端に見えるのは、オプションのCDチェンジャーのユニット



>>2ドアクーペとは思えないほど、しっかりとした作りのリアシート。広いグラスエリアで開放感も高い。




全国からSVXが集まる信頼のプロショップ/K・STAFF

希少なSVXが所狭しと並ぶ日本唯一のプロショップ、それがK・STAFFだ。SVXの駆け込み寺的存在で、豊富な経験と知識は想像を絶するもの。そして、メンテナンスだけでも北海道や兵庫県から来店する人がいるということを聞けば、いかにユーザーが信頼を寄せているかが分かる。また、在庫は常時60台ほどあるので、SVXを入手したい人は要チェック。一方、リフレッシュプランも用意しているので、気になるオーナーは問い合わせてみては!?

アルシオーネSVX バージョンL(CXD)

全長×全幅×全高(mm) 4625×1770×1300
ホイールベース(mm)  2610
トレッド前/後(mm) 1500/1480
車両重量(kg)  1620
エンジン型式  EG33型
エンジン種類 水平対向6気筒DOHC
総排気量(cc) 3318
ボア×ストローク(mm) 96.9×75.0
圧縮比10.0:1
最高出力(ps/rpm) 240/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 31.5/4800
変速比 1速2.785/2速1.545/3速1.000/
4速0.694/後退2.272
最終減速比 3.700
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 225/50R16(前後とも)
発売当時価格 399.5万円

【4】から続く

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1992年式 スバル アルシオーネSVX バージョンL(全5記事)

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