通常の6倍もの風洞実験を行い、完成した究極の空力ボディ|1994年式 トヨタ セルシオ C仕様【3】

トヨタ50年の歴史を超えたプレステージサルーンの極み

【1994年式 トヨタ セルシオ C仕様 vol.3】

サスペンションは、正確で優れたハンドリングや抜群の直進安定性、高級車にふさわしい乗り心地などを実現するため、4輪ダブルウイッシュボーンが採用された。

優れた空力特性も、高速での走行安定性や静粛性に大きく寄与する。ボディは可能な限りフラッシュサーフェス化し、床下はフラットにするだけでなく、大型エンジンカバーやフロントタイヤ前部のスパッツ、マフラーやリアサスアームにはフェアリングを装備するなど、徹底的に空気の流れを計算。

そして、通常の6倍もの回数の風洞実験を行い、究極の空力ボディが完成したというわけだ。
【画像19枚】ベージュメタリックトーニングGは後期から設定され、B仕様以上で選択可能。ブロンズガラスとアイボリー内装の組み合わせのみで、このカラーでは必然的に本革内装となる。運転席後部に置かれているのはオプションのVHSビデオデッキ。ただし、運転席背面に吊るすのが本来のスタイルらしい



>>本革シートはA仕様を除く全グレードにオプションで、この個体はFパッケージのシートに交換済み。ハーフシートカバーは20系前期用を小加工して装着し、シートタグも自作した。



>>リアシートも、電動スライドやバイブレーター機能が付くFパッケージ仕様になっている。

1994年式 トヨタ セルシオ C仕様(UCF11)

全長×全幅×全高(mm) 4995×1830×1410
ホイールベース(mm)  2815
トレッド(mm) 1565(前後とも)
車両重量(kg)  1790
エンジン型式  1UZ-FE型
エンジン種類 V型8気筒DOHC
総排気量(cc) 3968
ボア×ストローク(mm) 87.5×82.5
圧縮比10.0:1
最高出力(ps/rpm) 260/5400
最大トルク(kg-m/rpm) 36.0/4600
変速比 1速2.531/2速1.531/3速1.000/
4速0.705/後退1.880
最終減速比 3.916
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 225/60R16(前後とも)
発売当時価格 580万円

【4】へ続く

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1994年式 トヨタ セルシオ C仕様(全4記事)

RECOMMENDED

RELATED

RANKING