「斜め後ろから見たスタイルが好きなんです」一目ぼれで購入したのは希少なスカイラインだった|日産 スカイライン ハッチバック 2000ターボGT-E・X【3】

スポーティーさと多用途性が融合した5ドアハッチバック

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スポーティーさと多用途性が融合した5ドアハッチバックだったが、販売面の中心は2ドアハードトップと4ドアセダンで、好調とは言えなかった。そして、後継のR31ではワゴンだけが受け継がれ、一世代のみで姿を消してしまうことになり、現存する個体は非常に希少である。

そんな5ドアハッチバックのR30スカイラインに乗るオーナーがこの個体を手に入れたのは約4年半前。「ノスタルジックヒーローに掲載されていたオートサークル(群馬県前橋市の旧車専門店)の広告に、これが載っていたんです。旧車は好きでしたのでR30スカイラインのことは知っていましたが、それほど詳しくなかったので5ドアハッチバックがあることは知らなくて……。ひと目見て『カッコいい』と思って購入しました」と経緯を語る。

以来、大きなトラブルもなく今にいたるが、ひと目ぼれした当時の気持ちは変わっていない。「斜め後ろから見たスタイルが好きです。やっぱりカッコいいなぁ」と目を細めていた。

【画像20枚】フルノーマルの室内。ダッシュボードの割れや傷みがない。デビュー時は1本スポークステアリングだったが、82年には2本スポークへと変更されている。日本で初めてスペアタイヤにテンパータイヤを採用したのが、この5ドアハッチ。スリムさを生かしてラゲッジ右側サイドに収納することで、ラゲッジに深さを確保



>>搭載エンジンは、直列4気筒のZ18型とZ20型、直列6気筒のL20型と同ターボ、6気筒ディーゼルLD28型の5種類を用意。後期はL20型系だけとなる。



>>スカイライン伝統の水平指針メーター。82年に改良されており、速度&回転計を除く計器類の文字がオレンジから白になった。

ノスタルジックヒーローに広告掲載されていたのを発見し、購入に至ったというオーナー。現存する個体は希少だ



「フェンダーミラーのクルマが好きで、初めて買ったのがT80コロナでした。雨漏りに悩まされてしまって、困っていた時にR305ドアハッチバックに出合いました」とオーナー。「現行車と同じように乗れていますよ。ただ、今まで一度も同じクルマとすれ違ったことはないですけど。突然効くターボ(ドッカンターボ)が面白いです」とご満悦だ。



スカイライン ハッチバック ターボGT-E・X(HR30)主要諸元


全長×全幅×全高(mm) 4595×1675×1385
ホイールベース(mm) 2615
トレッド前/後(mm) 1410/1400
車両重量(kg) 1205
エンジン型式 L20ET型
エンジン種類 直列6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
圧縮比 7.6:1
最高出力(ps/rpm) 145/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 21.0/3200
変速比 1速2.842/2速1.542/3速1.000/
後退2.400
最終減速比 3.900
ステアリング リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/70SR14(前後とも)
発売当時価格 203.3万円


【1】【2】から続く


初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

日産 スカイライン ハッチバック 2000ターボGT-E・X(全3記事)

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TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO : AKIHIKO OUCHI/大内明彦

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