歴代スカイラインの中でもひと際輝く存在感。6代目R30|日産 スカイライン ハッチバック 2000ターボGT-E・X【1】

Cピラー以降がセダンと大きく異なる部分で、ワゴンのようにハッチが立っていないクーペスタイルがスタイリッシュ

       
【日産 スカイライン ハッチバック 2000ターボGT-E・X vol.1】

「史上最強のスカイライン」のキャッチコピーがつけられた6代目のスカイライン

1957年に誕生した初代から現行モデルまで、約60年間13世代にわたり連綿と続く由緒正しきスカイラインの血統。どの世代も多くのファンに愛され、技術革新を生み、日本車の発展に貢献してきた。国産車にとって、いや、日本人にとってスカイラインは偉大で特別な存在であることは言うまでもない。そんなスカイラインの歴史を振り返ってみると、やはり6代目のR30スカイラインがひと際輝いている。

R30といえば、スカイラインの生みの親、櫻井眞一郎さん最後の作品。本誌ハチマルヒーローの主役格で、幾度となく取り上げてきた。しかし、それはFJ20型エンジンを搭載するRSシリーズのDR30ばかりだった。

たしかにS20型エンジン以来のDOHCユニットやターボ化によるハイパワー、「史上最強のスカイライン」のキャッチコピーなど、DR30には目を引く話題が多い。とはいえ、スカイライン史をひもといたとき、R30の魅力はそれだけではないことが分かる。

【画像20枚】基本的に4ドアセダンおよび2ドアハードトップと共通のフロントマスク。前期はハニカムグリルとスカイラインの「S」マークが特徴。エクストラ仕様はグリルとフェンダーミラーがクロームとなる。スカイライン伝統の水平指針メーターは、82年に改良されており、速度&回転計を除く計器類の文字がオレンジから白になった


>>DR30には目を引く話題が多い。とはいえ、スカイライン史をひもといたとき、R30の魅力はそれだけではないことが分かる。そのひとつがボディタイプだ。


>>ナンバー上部から大きく開くハッチバック。トノカバーがハッチに連動して持ち上がるので使いやすい。GTシリーズとなるのでテールランプはスカイライン伝統の丸形だ。



スカイライン ハッチバック ターボGT-E・X(HR30)主要諸元


全長×全幅×全高(mm) 4595×1675×1385
ホイールベース(mm) 2615
トレッド前/後(mm) 1410/1400
車両重量(kg) 1205
エンジン型式 L20ET型
エンジン種類 直列6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
圧縮比 7.6:1
最高出力(ps/rpm) 145/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 21.0/3200
変速比 1速2.842/2速1.542/3速1.000/
後退2.400
最終減速比 3.900
ステアリング リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/70SR14(前後とも)
発売当時価格 203.3万円

【2】へ続く

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

日産 スカイライン ハッチバック 2000ターボGT-E・X(全3記事)

関連記事:日産

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO : AKIHIKO OUCHI/大内明彦

RECOMMENDED

RELATED

RANKING