「ややこしい名前だなぁ」ギャランの兄弟車としてデビューしたエテルナ。まずは歴史から振り返ろう|三菱 エテルナ 2.0DOHCターボ ZR-4【1】

ハッチはリアバンパー上(ナンバー部分)から開くため、開口部を大きく取れるとともに、開口部までの高さを低く抑えている

       
【三菱 エテルナ 2.0DOHCターボ ZR-4 vol.1】

初代モデルはギャランの兄弟車としてデビューしたエテルナ。その歴史を振り返ろう

ハチマルヒーローでは取り上げる機会がなかったエテルナ。なので、まずはその歴史から振り返りたい。初代モデルはギャランの兄弟車としてカープラザ店の誕生とともに1978年にデビュー。

そのときは4ドアがギャランΣ(シグマ)エテルナ、2ドアハードトップがギャランΛ(ラムダ)エテルナという車名だった。ギャランなのか、Σ/Λなのか、エテルナなのか……「ややこしい名前だなぁ」というツッコミはさておき、80年に2代目へ移行。

ギャランの名が外れ、エテルナΣ/エテルナΛとなった。このシリーズのモデルチェンジサイクルは早く、83年にΣが3代目にフルモデルチェンジ。84年に4ドアハードトップが追加され、Λが消滅している。

そして88年、兄弟車のギャランから遅れること1年、4代目のE30系が登場。この世代で車名からΣの記号が外れ、シンプルなエテルナとなった。

当時の三菱は基幹車種と兄弟車種のボディタイプを分けることで差別化を図っている。同時期のミラージュが4ドアノッチバック(3ドアハッチもあり)、兄弟車のランサーが5ドアハッチバックとなったのと同様、ギャランが4ドアセダン、エテルナが5ドアハッチバックセダンのボディを採用した。

【画像20枚】ダブルフォールディング式6対4分割可倒の後席。スイッチ操作で折り畳むことができるリトラクタブルヘッドレストや大型センターアームレストを完備。「ルーフが絞られているので、ヘッドクリアランスはギャランのほうがある」とオーナー談


>>兄弟車のランサーが5ドアハッチバックとなったのと同様、ギャランが4ドアセダン、エテルナが5ドアハッチバックセダンのボディを採用した。



>>ルーフからリアに向かってゆるやかに傾斜するハッチ。このスタイリッシュなフォルムがワゴンと大きく異なる点。また、クオーターウインドーとハッチガラスが一体となる洗練されたデザインも魅力だ。



【2】へ続く


初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

三菱 エテルナ 2.0DOHCターボ ZR-4(全3記事)

関連記事:三菱

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO : MAKOTO INOUE/井上 誠

RECOMMENDED

RELATED

RANKING