デビューイヤーから表彰台を独占。3年連続優勝の金字塔を打ち立てた|ゼクセル スカイライン【2】

真っ白のボディにブルーを基調としたデカールはレーシングカーの雰囲気満点だが、スポイラーをはじめ外観はすべてノーマルと同じ。

【ゼクセル スカイライン vol.2】

その快挙を成し遂げた25号車はグループA規定に沿って製作されたもので、基本的には国内仕様と同じ。ただしドアミラーは純正品が装着され、ゼッケンを照らす照明が左右ドアおよびルーフ上に設置されるなど、いくつか異なる部分がある。

ちなみに実車は現存しておらず、この個体はニスモが製作したレプリカ。とはいえ、当時のスタッフが組んだエンジンや各部のパーツなどは完全なグループA仕様で、実車さながらの作り込みがされている。

なおGT-Rは、同レースでグループAより改造範囲が狭いグループNクラスにも90年から参戦。デビューイヤーで、クラス優勝を成し遂げるとともに表彰台を独占。その後91年と92年もクラス優勝を果たし、3年連続優勝という金字塔を打ち立てたのだ。

【画像12枚】デビューイヤーから3年連続クラス優勝という金字塔を打ち立てたGT-R。夜間走行時にカーナンバーが分かるよう、ボディ両サイドとルーフのゼッケンには、それぞれ2つのライトが装着されている


>>RB26DETT型は7600回転時に550ps以上を発揮。それでいて、24時間を走りきる耐久性も備えているのだから恐れ入る。


>>市販車のダッシュボードを残している部分は、国内のグループA車両と同じ。タコを中心としたメーターレイアウトや、さまざまなスイッチが集約されたセンタークラスターなどがレーシングカー的だ。


ジャングルジムのようなロールケージが張り巡らされた室内。シートはレカロSP-G、シートベルトはサベルト製が装着されていた。



ゼクセル スカイライン

全長×全幅×全高(mm) 4545×1755×1340
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm) 1610/1530
車両重量(kg)  1250
エンジン型式  RB26DETT型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 2568
最高出力(ps/rpm) 550以上/7600
最大トルク(kg-m/rpm) 50.0以上/6000
タイヤ 265/700R18(前後とも)


【1】から続く


初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ゼクセル スカイライン(全3記事)

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