衝撃のサーキット帰還を果たしたスカイライン。その中でも特に無類の強さを誇ったGT-Rがいた|カルソニック スカイライン【1】

2つのダクトが設けられたニスモ仕様のバンパーを装着。飛び石によって塗装が剥がれたインタークーラーが、激戦を物語っている。

       
【カルソニック スカイライン vol.1】

1990年3月18日に西日本サーキットで開催された、全日本ツーリングカー選手権・第1戦オールジャパンツーリングカー300kmレース。これが、サーキットにGT-Rが帰ってきた記念すべき日だ。2台態勢でエントリーしたGT-Rは、3位以下をすべて周回遅れにして1,2フィニッシュを飾る。後に29連勝という快挙の幕開けとなった。

衝撃的なデビューを飾ったGT-Rは、全日本ツーリングカー選手権に90年から93年にかけてエントリー。スポット参戦も含めるとデビュー年は3台だったが、翌年は7台、92年には8台となり、最終年でも7台が参戦。排気量の最も大きいディビジョン1は、実質GT-Rのワンメイクになった。そして、4年間で開催された29戦において、すべて優勝を飾ったのである。このような「GT-Rの敵はGT-R」と言われる状況のなかで、29勝のうち15勝という強さを見せたのがカルソニック・スカイラインだった。


【画像20枚】空力と軽量化を考慮して装着された小型のドアミラー。これ以降「グループAミラー」として大流行し、多くのクルマ好きがあこがれた。左2本出しのサイドマフラーは、助手席側ドアの下にレイアウト。ここから放たれるアフターファイアーは、多くのファンを魅了した


>>「GT−Rの敵はGT-R」と言われる状況のなかで、29勝のうち15勝という強さを見せたのがカルソニック・スカイラインだった。


>>足元はレイズのホイールにBS・ポテンザのスリックをセット。ちなみに、左右でロックナットの色が異なる。



カルソニック スカイライン

全長×全幅×全高(mm) 4545×1755×1340
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm) 1610/1530
車両重量(kg)  1250
エンジン型式  RB26DETT型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 2568
最高出力(ps/rpm) 550以上/7600
最大トルク(kg-m/rpm) 50.0以上/6000
タイヤ 265/700R18(前後とも)


【2】へ続く


初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

カルソニック スカイライン(全3記事)

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