発売当時価格418.8万円! RB26DE型を積むHNR32改|1992年式 日産 スカイライン オーテックバージョン【1】

トランク右上の「SKYLINE 26」エンブレムが、タダ者ではないことを物語る。ちなみにカタログの表紙も、向きは違うがこのカットだった

       
【R32スカイラインという存在  1992年式 日産 スカイライン オーテックバージョン vol.1】

 日産の特装車を手がけるオーテックジャパン。1986年の設立以来、コンパクトカーからレジャーモデル、ショーファードリブンまでさまざまなモデルを開発・製造してきたが、92年にはR32にも「オーテックバージョン」がラインナップされた。

 先代R31のオーテックバージョンでは、チューニングされたエンジンや足回り、専用ボディカラーなどを採用したが、R32ではさらに手の込んだスペシャルバージョンとなった。ベースとして選ばれたのは、2Lターボ+アテーサE-TSのGTS-4。最大の特徴はエンジンで、GT-Rに搭載されるRB26DETT型からツインターボを廃したRB26DE型に換装。もちろん各部に専用チューンが施されており、ピストンやカムシャフトを専用品とし、ステンレス製の等長エキゾーストマニホールドといったスペシャルパーツを採用。最高出力は220psとRB26DETT型に大きく劣るものの、自然吸気ならではのリニアなレスポンスと魅力的なDOHCサウンドを響かせてくれるのだ。


【画像16枚】イエロイッシュグリーンパールメタリックカラーのボディが目をひくオーテックバージョン。インテリアではシートおよびトリムの表皮は専用のダブルラッセル&エクセーヌ。取材車両は運転席がGT-R用に交換されており、「劣化するのを防止するため仕方なくです」とオーナー




>>5ナンバー枠におさまる車幅の4ドアセダンボディに自然吸気のRB26DE型を搭載するオーテックバージョン。



>>エキゾーストマニホールドはステンレス製の等長タイプで、直列6気筒らしい音色を響かせる。アルミで作られた遮熱板は純正だ。






スカイライン オーテックバージョン(HNR32改)

全長×全幅×全高(㎜) 4580×1695×1360
ホイールベース(㎜)  2615
トレッド(㎜) 1465(前後とも)
車両重量(㎏)  1480
エンジン型式  RB26DE型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 2568
ボア×ストローク(㎜) 86.0×73.7
圧縮比10.5:1
最高出力(ps/rpm) 220/6800
最大トルク(㎏-m/rpm) 25.0/5200
変速比 1速2.785/2速1.545/3速1.000/
4速0.694/後退2.272
最終減速比 4.375
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション マルチリンク(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/55R16(前後とも)
発売当時価格 418.8万円


【2】へ続く


初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1992年式 日産 スカイライン オーテックバージョン(全3記事)

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