DR30を乗り継ぎ、譲り受けたオーテック「すでに完成されているので、どこも手を入れずに動態保存を心がけています」|1992年式 日産 スカイライン オーテックバージョン【3】

軽量なアルミボンネットと冷却性能を高める横桟グリルを採用。バンパーはオプションのエアロフォルムバンパーだが、左前には立体的に見えるオーテックジャパンのロゴが入る

【R32スカイラインという存在  1992年式 日産 スカイライン オーテックバージョン vol.3】

【2】から続く

 取材車両のオーナーは、スカイライン好きの父親の影響もあり、免許を取得してから2台のDR30を乗り継いできた。そしてある日、父親がオーテックバージョンを新車で購入。しかし、すでにR32GT-Rを所有していた父親は「AT車が好きになれない」という理由から、あまり乗らなかったそうだ。そして、結婚して子供ができたオーナーは、維持費の掛かるDR30を売却して、オーテックバージョンを譲り受けることにしたという。

 このような経緯でオーテックバージョンを引き継ぐことになったオーナーだが、「すでに完成されているので、どこも手を入れずに動態保存を心がけています」と話す。そして、「増車はあっても買い替えることはありません」と、誓いを立てた。

【画像16枚】今では希少な1台となっているR32スカイライン オーテックバージョン。タイプMと同じデザインに見えるアルミホイールは、カラーだけでなくオフセットも異なる専用品。ブレーキは、GT-Rキャリパーに大径ピンホールローターの組み合わせとなる


インパネのデザインはGTS系と一緒。ただし、ステアリングのホーンボタンはオーテックのエンブレムがあしらわれる専用品。
>>インパネのデザインはGTS系と一緒。ただし、ステアリングのホーンボタンはオーテックのエンブレムがあしらわれる専用品。



運転席側ドアには、オプションのニーパッドを装着。なお、本来はセンターコンソール側とセットだが、オーナーはネットオークションでドア側のみ入手。
>>運転席側ドアには、オプションのニーパッドを装着。なお、本来はセンターコンソール側とセットだが、オーナーはネットオークションでドア側のみ入手。

コンソールボックスに装着するアームレストエクステンションもオプション品。ドリンクホルダーだが「浅くて不安定」とオーナー。
>>コンソールボックスに装着するアームレストエクステンションもオプション品。ドリンクホルダーだが「浅くて不安定」とオーナー。


スカイライン オーテックバージョン(HNR32改)

全長×全幅×全高(㎜) 4580×1695×1360
ホイールベース(㎜)  2615
トレッド(㎜) 1465(前後とも)
車両重量(㎏)  1480
エンジン型式  RB26DE型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 2568
ボア×ストローク(㎜) 86.0×73.7
圧縮比10.5:1
最高出力(ps/rpm) 220/6800
最大トルク(㎏-m/rpm) 25.0/5200
変速比 1速2.785/2速1.545/3速1.000/
4速0.694/後退2.272
最終減速比 4.375
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション マルチリンク(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/55R16(前後とも)
発売当時価格 418.8万円




初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1992年式 日産 スカイライン オーテックバージョン(全3記事)

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TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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