考えていたのが「人が来てくれる家」自然と人が集まるスペースを作った|心地よさを感じるガレージ【3】

ガレージ奥に昔の大ガレージの趣を残すスペースがある。PCは調べ物やパーツ購入などに使われているという。


【心地よさを感じるガレージ vol.3】

順調に決まっていくガレージハウスの構想ではあったが、最終的な作り込みは自分たちで行っている。求めていた基本スタイルは工場やバイクショップをイメージさせるガレージ。工具でさえも、その空間を演出するのに役立っているようにずらりと並んでいる。

ライトシェードはイケアで購入し、ハイネケンのサインボードを加工して取り付けている。大きな棚はコストコのスチールラックを組み合わせて巨大化。収納ケースをステッカーで飾り付け、独特の雰囲気を出している。

完成したガレージには、休みの日になるとクルマ好きな友人が集まってくる。シャッター前の広いアプローチには、数台のクルマが置けるスペースがあって、だれかしらがクルマをいじっているという。実はこの光景も松本夫婦が求めていたスタイルだった。

「考えていたのが『人が来てくれる家』。自然と人が集まるスペースを作って、心地よさを感じてもらえればと思っています」と語る2人。その笑顔を見ていると、ガレージの本当の魅力がどこにあるか、分かったような気がする。

【画像33枚】理想の空間を演出するため、自分たちでも手を加えて完成させたガレージ。正面右手のシャッター内には、1982年式フェアレディZ。ドラッグレース仕様でエンジンは3.1Lにして、ソレックスφ50mmを組み込んでいる。左手には1932年式フォードB。イベントで一目ぼれしたクルマ自体が売りに出ていることを知り、急きょ、購入を決めたクルマだった



>>ガレージ横にYAMAHA・ビラーゴ(左)とHONDA・MB-5(右)、MB-5は50ccながらボディをサイズアップカスタムしている。棚に並ぶケースはIKEAで購入。



初出:ノスタルジックヒーロー 2019年 6月号 Vol.193

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)



心地よさを感じるガレージ(全3記事)

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【3】に続く

Keishi Watanabe/渡辺圭史 photo:Ryota Sato/佐藤亮太 Illust: Masaki Takanashi/高梨真樹

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