「ケンとメリーのスカイライン」は子供の頃からの圧倒的な存在。ガレージづくりはそこから始まった|檜を使用した旧車に優しいガレージ【2】

ガレージのシャッターを上げると2台のGT-Rが目に飛び込んでくる。そして木材が放つ飴色の空間。防湿のためだが、木材が持つ有機的な雰囲気が居合わせた人間を和ませる


【檜を使用した旧車に優しいガレージ vol.2】

ガレージの基本構造は鉄筋コンクリート製。幅12m、奥行き7mのスペース取りで、現在はクルマ2台とバイク5〜6台を保管している。2階は半分がガレージから独立した部屋となり、残り半分がガレージから急な階段で昇るロフトとなっている。

実はお住まいはまた別にあり、そちらにもクルマを保管するスペースをお持ちということだが、趣味のクルマ、バイクは最新のセコム防犯カメラシステムなどでセキュリティ対策してこちらのガレージで保管する。

現在このガレージで保管しているのは2台のスカイラインGT-Rだ。1台は73年式のKPGC110、もう1台は69年式のPGC10で、第一世代GT-Rの最初と最後のモデルという取り合わせだ。

聞けば、ファーストプライオリティは73年式のGT-Rだという。子供のころからクルマ好きだったオーナーが、自動車を強く意識し始めたのが「ケンとメリーのスカイライン」で、最高峰に位置するGT-Rは別格の存在だったという。いわば、絶対的存在のモデルを手に入れたことが、ガレージを造る大きなきっかけとなっていた。

【画像33枚】子どものころからクルマ好きだったオーナーが、自動車を強く意識し始めたのが「ケンとメリーのスカイライン」だった。ガレージ奥側にレイアウトされた書棚。ノスタルジックヒーローのバックナンバーが揃えられていた。このスペースは後に増設された部分で、建屋の大きさがうかがえる



>>バイクを置くスペースの後方にソファーをセット。バイク、クルマを眺めるというよりそれらと同居する空間として活用している。


>>ガレージ左側手前のスペースに設けられたシューズボックス。とにかく多い。ざっと眺めただけでも70〜80足はお持ちの様子。




初出:ノスタルジックヒーロー 2019年 6月号 Vol.193

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


檜を使用した旧車に優しいガレージ(全3記事)


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【3】に続く

text:Akihiko Ouchi/大内明彦 photo:Masami Sato/佐藤正已 Illust: Masaki Takanashi/高梨真樹

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