「S20型エンジンがどこまで行けるか体験してみたくなった」速く走ることが好きだというオーナーのガレージ|檜を使用した旧車に優しいガレージ【3】

3台のハーレーダビッドソン、ドゥカティF1モンジュイ、モト・グッツィルマン1などのヒストリックモデルを所有する。バイクはより人間に近い存在だという。


【檜を使用した旧車に優しいガレージ vol.3】

1969年式のハコスカGT-Rは、ケンメリの後から手に入れたモデルで、ほぼノーマルのケンメリに対し、エンジンを中心に相当手を加えたハイチューン仕様である。

S20型エンジンがどこまで行けるか、それを体験してみたかったというのが動機で、S20型改としてはかなりのポテンシャルを発揮するようになったが、速さには自ずと限界があることも知ったという。

ちなみに、フェラーリ512Mを所有していた時期もあった。速く走ることが好きだと言い、世界の最高峰レベルも経験しているだけに、ハコスカGT-Rによるトライとその結果の判断は、第三者にも説得力がある。一家言持つ、クルマ通の人物である。

バイクは、ハーレーダビッドソン、モト・グッツィ、ドゥカティのヒストリックモデルが揃う。

「機械物は適度に使わないとダメになる。このガレージで理想的な保管はできても、これらに乗る十分な時間がない。これが少々問題」と、最後にクルマ好きの本音をのぞかせてくれた。

【画像33枚】速く走ることが好きで、フェラーリ512Mにも乗っていたことがあったというオーナー。数あるバイクのなかでもお気に入りはハーレーダビッドソン。FLとFLH、FLH×SEの3台を所有。ハーレーの魅力はなんと言ってもVツイン独特の振動、鼓動にあるという


>>もっとも原点的な乗り物は自転車ととらえる久保さん。久保さんの志向は自転車、バイク、自動車が一連の輪となって形成される。




>>ガレージの前に設けられたパーキングスペース。いわゆる日常の「足グルマ」用だ。やはり実用車としては現代のクルマが最適だという。



初出:ノスタルジックヒーロー 2019年 6月号 Vol.193

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


檜を使用した旧車に優しいガレージ(全3記事)


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【1】【2】から続く

text:Akihiko Ouchi/大内明彦 photo:Masami Sato/佐藤正已 Illust: Masaki Takanashi/高梨真樹

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