「月3万円の貯金を30年続けました」思わずおどろく、オーナーのスーパーカー購入哲学とは。|フェラーリとNコロが同居するガレージ【3】

ヤマハTZR250とカワサキZX-6Rの2台を所有。TZRは新車で購入し、今日まで乗り続けている


【フェラーリとNコロが同居するガレージ vol.3】

まさに、オーナーの書斎といった内容で、ご家族にも「ちょっとあっちに行ってくる」と言うだけで、意味が伝わっているという。

お見事というか、まさかと思わされたのが、スーパーカーの購入哲学である。特別なことではないですよ、という口調で「月3万円の貯金を30年続けたらどうですか」と言うのである。

たしかに1000万円を貯めることはできるが、続かないし、途中別のことに使ってしまうのが常だ。しかし、オーナーはこれを実行。512TRの購入資金としたのである。

子供のころからクルマ好き。中学生時代がスーパーカーブームの真っ盛りで「いつか自分もスーパーカーを手に入れる」との思いを30年以上かけて実現。N360はひょんなことで知人から譲り受けた車両だが、やはり子供のころからのお気に入りモデル。

大好きな車両を楽しみながら大切に保管できる男の隠れ家。オーナーにとってのガレージはこんな風に見えた。

【画像33枚】フェラーリに当たるよう配置にこだわった照明。念願のスーパーカー、フェラーリ512TRを入手したのは6年前。購入と同時にガレージを新設。結果的に「保管する」というガレージの基本機能を重視した


>>う1台の愛車、69年式のホンダN360ツーリングカスタム。所有歴29年で1度オールペイントを行ったという。程度は良好だ。


>>N360を置く左側の壁にはレーシングドライバーのサイン色紙が飾られる。レースやイベントに出向いた折にもらったものだとか。また、レーシングチームに知り合いがいて、その人に頼んで集めたサインもあるという。レーシングドライバーは永遠の憧れだ。


>>ミニカーはやはりフェラーリが主役。歴代フェラーリが揃えられるが、F40がその存在感を誇示するようにスケール違いで飾られる。そしてボディカラーはやはり「赤」。512TR購入時にも迷うことなく赤を選択した。




初出:ノスタルジックヒーロー 2019年 6月号 Vol.193

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


フェラーリとNコロが同居するガレージ(全3記事)


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【1】【2】から続く

photo:Ryota--Raw Shimizu/清水良太郎 Illust: Masaki Takanashi/高梨真樹

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