あこがれのガレージハウス。旧車にガレージが必要な理由|独立型、ビルトイン、リノベーション、そして賃貸。基本の「き」【1】

旧車には詳しくてもガレージについての知識は少ないという人は意外に多い

       
旧車には詳しくてもガレージについての知識は少ないという人は意外に多い。そこでここではガレージについて知っておきたい情報を紹介。まずは基本を押さえよう。

【ガレージハウス 基本の「き」 vol.1 】

愛車を持っている人ならば、必ず一度はあこがれるガレージハウス。理想的な維持環境を設えて自分のクルマを愛でる。そんな想像をしただけで顔がニヤけてしまう人も多いだろう。

ましてや旧車にとって、ガレージは便利というよりは必須な存在だ。水に弱いボディを雨風から守り、太陽の紫外線から塗装の劣化を防止。クラシックカーのオリジナルの美しさを末長く保っていくためには欠かせないのだ。

そんなガレージハウスだが、大きく分けて2つに分類できる。ひとつは敷地面積を必要とするため比較的地方に多い独立型ガレージ、もう一方は都市部で主要なビルトインガレージだ。

そして最近人気なのは、賃貸型ガレージだという。

【画像13枚】旧車にとって、必須級と言っても過言ではないのがガレージ。ガレージはクルマの出し入れだけでなく、オイル交換や塗装などを楽しむ作業場でもある。そのため床材は油と水に耐性のある素材を選ぶのが正解だ


ガレージハウスは2種類に大別できる



独立型ガレージ

住居とガレージがそれぞれ別の建物として独立したタイプ。広い敷地面積が必要となる一方で、よりオーナーの意思を反映させた空間やデザインを作りやすい。




ビルト イン ガレージ

その名の通り住居の一部としてガレージを建てるタイプのこと。メリットのひとつとして雨の日でもクルマにたどり着くまで濡れることなく移動することが挙げられる。



なかでもコスト面から最近はこのタイプが主流に



リノベーションガレージ

ビルトインガレージのひとつの形態で、もともとは住居スペースだった部分を改築。1階部分をクルマの保管スペースとして使えるようにリノベーションすることが多い。



賃貸ガレージ

都市部でガレージハウスを建設するには膨大な費用が必要となることから、最近増えているのが賃貸型ガレージという選択。コスト面を考慮して選ぶ人が多いという。



旧車にガレージが必要な理由とは

1 サビを発生させる雨対策になる

旧車にとって一番の大敵は「水」。とくにボディは湿気に弱いため、雨などに降られて放っておくとサビを発生させる原因となる。ガレージはその危険性を防止する一番の防御策といえる

2 塗装を剥がす紫外線を防ぐ

30年以上も前に作られたクルマのため、弱っているのは塗装部分も然り。とくに太陽の紫外線を習慣的に浴びると、変色して色あせてしまうことがある。雨と同様に日光からクルマを守ってあげることも重要なのだ。

3 屋外への駐車は雨や日光などの自然の脅威にさらされるだけでなく、盗難や損傷などのリスクも伴う。その点、ガレージは鍵付きの屋内にクルマを置けるのだから防犯面でも安心。貴重な旧車に必須といえる設備なのでだ。



初出:ノスタルジックヒーロー 2019年 6月号 Vol.193

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


ガレージハウス 基本の「き」(全2記事)


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【2】に続く

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