2ヵ所に家賃を払っているなんてもったいない。とガレージハウスの建築を決意!|心地よさを感じるガレージ【2】

2枚のシャッターを開けると内部はつながっていて、左右にクルマが一台ずつ収納されている。中央にあるゼファーは父親のバイク。その右側には簡易リフトも。


【心地よさを感じるガレージ vol.2】

クルマの内装を作る仕事をしていたオーナーはクルマ好きで、いつもクルマの側にいる生活をしていた。以前は場所を借りて、自作のガレージを作っていたほど。当時は賃貸住宅でガレージも少し離れていたが、食事以外はほとんどガレージで過ごしていたという。

友人と一緒に借りた場所に、自ら単管を使ってガレージを組んだ。手作り感は強かったが、その雰囲気が気に入っていたという。当時の単管ガレージの面影を残しているのはガレージ奥のデスクスペース。エンスージアストが奥から出てきそうな雰囲気だ。

賃貸でのガレージ生活を続けていたが、3年前にこのガレージを建てて移り住むことになった。

「親の仕事を手伝うことになり、生活にも変化がありました。そんな時、家とガレージの2カ所に家賃を払っているのはもったいないと思ったんです」

二重家賃を避けるために自宅をガレージハウスにしていまうという大胆な発想ではあったが、奥さまも理解を示し、プランニングがスタート。夫婦の趣向が似ていたこともあって、デザインもスムーズに決まっていった。

【画像33枚】リビングと見紛う木材ばりの空間は、旧車にも優しいガレージだった。ガレージで作業をしていると時間を忘れてしまう。気づけば夜中になっていることも。左奥に見える大きなプレートは以前やっていたショップの名前



>>ガレージ奥の部屋には以前仕事で使っていたミシンが置かれている。これでクルマの内装を作っていた。もちろん今でも活躍している現役マシン。


>>オークションなどで集めた書籍がずらりと並ぶ。




初出:ノスタルジックヒーロー 2019年 6月号 Vol.193

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)



心地よさを感じるガレージ(全3記事)

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【3】に続く

Keishi Watanabe/渡辺圭史 photo:Ryota Sato/佐藤亮太 Illust: Masaki Takanashi/高梨真樹

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