レストアのポイントはいつでも快適に乗れること。快適な走行フィールを実現したい!|エンドレスが挑む 1965年式 カルマンギア【3】

エンジンもパーツとして出てくるのだが、走りを重視して、既存ブロックを専門家の手によってレストアすることになった

       
【2】から続く

1965年式カルマンギアタイプ1がエンドレスのレストアチームの前に現れた。2019年のオートサロンに向けて、美しく華麗に舞う1台が、また、生まれようとしている。

【エンドレスが挑む 1965年式 カルマンギア vol.3】

 ベースとなる車両はいろいろな年代がミックスされた個体で、年式を合わせるだけではパーツが合わないことも多く苦戦している。合わないパーツは加工して、ないパーツは素材から作りレストアを進める。

 今までのエンドレスが行ってきた、職人技が光る手仕事がカルマンギア本来の姿をよみがえらせている。これまでに、幾度となく手強い車両のレストアをしてきただけに、レストアチームも慣れたもので、「旧車はこんなものだ」と作業に取り組む。

 レストアのポイントは花里さんがいつでも快適に乗れることだ。だから、ナビ、ETC、エアコンは必須。また、乗り心地も重要なポイント。センスのいい低めのシルエットでありながら、バンピングもなく、快適な走行フィールを実現するため、エンドレスの最新の足回りが組み込まれる予定だ。

 現在の悩みどころは最終的なホイールのデザイン。協力企業のエンケイともタッグを組んで、すばらしいホイールがチョイスされるのは間違いない。

【画像22枚】職人技が光る手仕事がよみがえらせるカルマンギア。レストアのポイントは、いつでも快適に乗れることだ。



>>レストアを終えてきれいに組み上がったフロントの足回り。フロントアクスルビームは高さを微調整できるタイプを採用したので、クリアランスを確保しながら車高を落とすことも可能になった。


>>カルマンギアはパーツが出やすいのがポイント。ナルディのステアリング、ブリッドの特注シートなど、こだわりパーツもたくさんある。特にシートは花里社長のお気に入り。


>>カルマンギアの思い出を語るエンドレス社長の花里さん。現在の交通環境で安心・快適に乗れる旧車レストアを提唱している。



オートサロンに向けてチェリーが始動開始

オートサロンに向けて、カルマンギアと同時にレストア進行するクルマがもう1台決まった。約30年間動いていなかったというチェリークーペだ。当時のキャラクターを生かしたスタイリングはどのようになるのか、今から楽しみ。もちろん、快適・安全が第一に考えられ、最新の技術を投入したクルマとして生まれ変わる。




【1】【2】から続く


初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

エンドレスが挑む 1965年式 カルマンギア(全3記事)

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text:Isao Katsumori(Zoo)/勝森勇夫(ズー) photo:Ryota-Raw Shimizu(Foxx Bookes)/ 清水良太郎(フォックス ブックス)

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