「いつか、こんなクルマに乗りたい」と思っていたカルマンギア。かの車に次なるレストアの狙いを定めた|エンドレスが挑む 1965年式 カルマンギア【1】

コーチビルダーと カロッツェリアの融合が 現在の匠たちによって 美しくよみがえる

       
1965年式カルマンギアタイプ1がエンドレスのレストアチームの前に現れた。2019年のオートサロンに向けて、美しく華麗に舞う1台が、また、生まれようとしている。

【エンドレスが挑む 1965年式 カルマンギア vol.1】

 ホワイトパールのボディに真っ赤なインテリアが特徴のエンドレスによるレストア車両。ショー会場ではその完璧なまでの完成度に、多くの来場者が足を止め、驚きのまなざしを向ける。

 国産車から輸入車まで、たくさんの車両が再生されてきたが、次なるレストア車両への期待も次第に大きくなっている。エンドレス社長の花里功さんも、ショーでのお披露目を終えると、次のクルマを選ぶのに頭を悩ませる。

「2018年のオートサロンが終わって、次のレストア車両を選ぶ時、思いついたのが、小さい頃から乗りたいと思っていたカルマンギア。自宅近くの商店街に止まっていて、その低いスタイルを見るたびに「『いつか、こんなクルマに乗りたい』とずっと思っていたんだ」

 知人を通してクルマを探し始めると、すぐにカルマンギアは見つかった。写真で見る限りは程度が良かったこともあり、クルマを入手。しかし、テストドライブで違和感を感じたという。

【画像30枚】エンドレス花里先代社長が小さい子頃から乗りたいと思っていたカルマンギアをレストア。その作業を追う




>>エンドレスのガレージに運び込まれたカルマンギア。大きなダメージもなく、ダッシュパネル回りは年式相応のパーツが揃っている状態でスタッフは一安心だったが……。


>>フロアをはがしてみると、内部はサビが広がり、一部は原形が分からないほどに朽ちている。ボディの補修にも問題があり、すべてをやり直さなければならないことが分かった。



【2】へ続く


初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

エンドレスが挑む 1965年式 カルマンギア(全3記事)

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text:Isao Katsumori(Zoo)/勝森勇夫(ズー) photo:Ryota-Raw Shimizu(Foxx Bookes)/ 清水良太郎(フォックス ブックス)

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