MACHINE RS-3【2】ジョーが運転し、後席に座ったイッペイがコンピューターを操作するコンビ。マシンRSシリーズ誕生の秘密|総力取材!! 西部警察車両

RS-3の象徴となる特殊ビデオカメラ&サーチライト。カメラは360度回転式で、赤外線画像処理や温度感知画像処理をすることで、暗闇や障害物の陰に隠れた犯人を把握することができる。

ハチマルヒーロー本誌では幾度となく大ヒットテレビドラマ「西部警察」を取り上げてきた。 その際に紹介してきたクルマたちは熱心なファンが作り上げたレプリカ車両だった。それら車両とオーナーの情熱には感服するものがあり、敬意を表してあまりある。今回は満を持してドラマで使用された本物の車両が登場。2016年当時、石原裕次郎記念館の全面協力で取材した車両の数々を細部までお見せしていく。なお、小樽 石原裕次郎記念館は2017年に閉館、石原裕次郎オンライン記念館がオープンしている。

【小樽石原裕次郎記念館所蔵車両完全収録 総力取材!! 西部警察車両 MACHINE RS-3 Vol.2】

【1】から続く

 これらの機能を存分に堪能できるのは、登場回のパートⅡ第15話と第25話「走る爆破指令室」だろう。第25話はマシンRSが犯人の手に落ちたことで、その怖さを改めて実感するという内容だ。一方、RS‐3時代は際立ってフィーチャーされることはなかったが、随所でその機能が発揮され、RS‐1/2と変わらぬ存在感を放った。ちなみに、マシンRSのメインドライバーはオキこと沖田刑事、RS‐3はジョー(北条刑事)が運転し、後席に座ったイッペイ(平尾刑事)がコンピューターを操作するコンビがメーンだった。

 これらマシンRSシリーズはどのように生まれたのか。開発は元日産プリンス自販で特装車の設計を担当していた福田正健さんが一手に引き受けた。「制作側からの要望は『面白い機構を付けてほしい』という程度だった」とのことで、数々の特殊装備は福田さんのアイデア。福田さんがミスターRSと呼ばれるゆえんだ。西部警察の大ヒットを支えたマシンRSシリーズの活躍の裏には、ひとりの男の存在があった。

>> 【画像20枚】前席と違いコルビュー製となる後席など。シートベルトは同じくブリタックスの4点式。リアトレイには赤色灯が配置される。その横、右側に見えるのは東芝製プリンター。本部から送られてくる資料を印刷していたようだ




>> 助手席側に大型コンピューターを設置する室内は基本的にマシンRS時代から継承されたもの。だが、細かく変わっている部分はあるという。





>> メーンコンピューターは東芝製で、上段赤のカラフルなスイッチはビデオカメラやサーチライト、警告灯の操作のためのもの。



初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

MACHINE RS-3(全2記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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