TC24-B1Zのパワーを伝達するパワートレインにも秘策が! そしてモダンな17インチを採用したタイヤサイズ【4】OS TC24 Z最速の秘密に迫る!

2019年仕様では、フロントタイヤの幅を225/45から235/45にサイズアップすることで、ステアリングの初期応答が高められた。前後のタイヤのグリップ力を近づけて、足まわりのセッティングを行いやすくする狙いもある

       
「TC24-B1Zで旧車チューンドの頂点に立つ」。OS技研のクラシックカーレース参戦プロジェクトは2014年秋に始動した。それから4年半、「オカザキスピードTC24 Z」は念願の頂点に。予選タイムは昨年のコースレコードから2.6秒上回る1分53秒637をマーク。最高速度は289km/hに達した。優勝を絶対的な使命とした決勝も、序盤以降はペースダウンしての余裕の勝利。それにしても、他を圧倒するあの速さはどこからくるのか。ここでは最速の称号を手にしたOS TC24 Zの詳細を徹底解剖する!

【OS TC24 Z最速の秘密に迫る! Vol.4】

【3】から続く

パワートレインでは、デフのセッティングがメインの変更ポイント。トータルアドバイザーのトレースの渡海代表からのオーダーにより、LSDの効きを弱める方向でチューニング。ディスクプレートを滑らかなTCDタイプに変更し、プレートの枚数もダウン。今回、渡海代表は、S30Zのボディ剛性を考慮し、サスペンションは、タイヤをグリップさせない「転がし系」のセッティングとしており、LSDの効き方もこれに合わせている。



> ミッションは71CにOS技研の5速フルクロス。ギア比は1速2.596、2速1.765、3速1.250、4速1.000、5速0.833で、2、3速はダブルコーンシンクロとなる。





> R200デフにOSスーパーロックLSDを組み込む。ドライブシャフトはR31用のCVタイプの等速ジョイントを採用し、シャフトが水平になるようにデフの位置を調整しているところもポイント。



>> 【画像54枚】吸排気系などを変更したTC24‐B1Zや、純正形状とすることで、ノーマルな雰囲気を残したFRP製のダッシュボードなど

text:DAISUKEISHIKAWA/石川大輔 photo:RYOTA-RAWSHIMIZU(FOXXBOOKS)/清水良太郎(フォックスブックス)

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