JCCA富士ジャンボリーFクラス総合優勝!【1】OS TC24 Z最速の秘密に迫る!

2018年の1分56秒296に続き、2019年は1分53秒637と自車の記録したコースレコードを更新したOS TC24 Z

       
「TC24-B1Zで旧車チューンドの頂点に立つ」。OS技研のクラシックカーレース参戦プロジェクトは2014年秋に始動した。それから4年半、「オカザキスピードTC24 Z」は念願の頂点に。予選タイムは昨年のコースレコードから2.6秒上回る1分53秒637をマーク。最高速度は289km/hに達した。優勝を絶対的な使命とした決勝も、序盤以降はペースダウンしての余裕の勝利。それにしても、他を圧倒するあの速さはどこからくるのか。ここでは最速の称号を手にしたOS TC24 Zの詳細を徹底解剖する!

【OS TC24 Z最速の秘密に迫る! Vol.1】



 富士ジャンボリーのエントリー名「オカザキスピード」は、OS技研の従業員からなる社員チームだ。今年のレースに向けての準備も、忙しい業務の合間をぬって行われ、テスト走行も本番レースも、決して準備万端とはいえない状況だった。それでもコースレコードを2.6秒も更新し、決勝戦では圧倒的な速さを披露。チーフエンジニアの富松拓也さんは、2019年仕様の速さの理由を、エンジンの能力をフルに引き出せたことにあると話す。

「エンジンは、昨年よりも逆に市販のTC24に近くなっています。ピストンがφ88mmという以外はほぼ標準仕様です。にもかかわらず、大きくパワーアップした要因は、キャブをウエーバーに変更したことで、これがドンピシャにハマり、TC24-B1Zの実力をフルに引き出せるようになったんです」

>> 【画像54枚】吸排気系などを変更したTC24‐B1Zや、フロントからオイルパンの手前までを覆うカーボン製のアンダーパネルなど

text:DAISUKEISHIKAWA/石川大輔 photo:RYOTA-RAWSHIMIZU(FOXXBOOKS)/清水良太郎(フォックスブックス)

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