BBSとPORSCHE、ホットモデルの共演。 BBS FI-R × ポルシェ 911 GT3 RS

       


ポルシェ純正ホイールも手がけるBBSジャパンなだけに、クオリティの厳しさは誰よりも理解しているはずだ。
強度や剛性、軽量性能といった、我々の頭にまず浮かぶ要求性能はもとより、長期的な信頼耐久性、防錆性能を含む塗装品質、そして安定供給力なども求められる。すべてを満足させて初めてOEMとして認められたのだとすれば、FI‐Rは持ち前のクロススポークを使って、さらに自らを超えていくような存在だ。そう考えると、身体に訴えかけてくる軽やかで剛性感あふれるフットワーク性能には絶大な信頼感が宿る。

ポルシェ・チューナーでありレーシングファクトリーでもあるアデナゥが構築したこのGT3 RSには、マンタイ・レーシングのMRコイルオーバーキットや、PFCのブレーキシステムなどで鍛えた足まわりに、純正と同じミシュラン・パイロットスポーツカップ2を組み合わせていた。サイズも純正設定と同じ、フロント265/35ZR20、リア325/30ZR21だ。

ポルシェの設定に敬意を払い、その上で持ち前の技術力をぶつけたチューニングのようだ。だからこそ、いい意味で飾り気のない色味に、マットブラックのホイールが似合う。ブレーキダストやタイヤカスの付着などいっさい気にすることなく、さんざん走りこみたくなる雰囲気に満ちている。

ロードゴーイングのサーキットマシン。ポルシェが描くひとつの理想像がここにあるとしたら、それをそっと底上げしているのがFI‐Rに象徴されるBBSであることは間違いない。911のみならずポルシェ史において、欠かせない存在なのがBBSだということは、決して過去の物語ではなく、現在進行形であることを知った。


>>スポーク天面は極限まで薄く取り、逆に縦断面を相応に厚くしたうえで無駄を省く。随所に設けられた穴あけ加工から伝わるように極限までシェイプアップした。


>>GT3 RS用に設定されるFI-Rはフロント×20×9.5J、リア21×12.5J。991.2型の純正設定と同じだ。フロントで8.0kg、リアで10.4kgという軽量性能も見逃せない。

SIZE & PRICE 
19×8.5〜10.5  22万9900〜24万3100円
20×9.0〜12.0  16万7300〜28万7100円
21×12.5      32万1200円


【画像7枚】ポルシェ911 GT3 RSに装着されたBBS FI-R



初出:Mercedes Stylebook

photo:中島仁菜 Nakajima Nina  text:中三川大地 Nakamigawa Daichi

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