歴代唯一のリトラ【3】「部品が確保できるかぎり乗り続けたい」｜ 1988年式 ホンダ アコード クーペ インポートエディション｜我が青春のリトラクタブル

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アメリカ生まれの左ハンドル、輸入スペシャリティークーペ

【 1988年式 ホンダ アコード クーペ インポートエディション　Vol.3】

【2】から続く

　大枠では4ドアアコードのクーペ版という装いで、大きな違いは左ハンドルとなることくらい。だが、やはり左ハンドルという飛び道具は強力で、大きな話題を集める。バブル景気まっただ中という時代背景も後押しし、US仕様のアコードクーペは市場で一定の評価を得たのだった。それは、続く4代目のCBアコード、5代目のCDアコードでも、同様にUSアコードクーペが輸入されたことが物語っている。

　とはいえ、現代に生き残っているCAアコードクーペは極めて少なく、とくに状態の良い個体はハチマル世代でもレアな部類に入る。にもかかわらず、2台も所有するのがオーナーだ。「1号車は24年前に中古で購入しました。プレリュードインクスと最後まで悩みましたが、左ハンドルが決め手でアコードクーペにしました」とオーナー。2号車は部品取りの予定で入手したそうだ。オーナーがすごいのは、2台ともナンバーを取得して維持しているところだ。「どちらもトラブルが絶えませんけど……部品が確保できるかぎり乗り続けたいですね。あのとき、アコードクーペを選んでよかったです」と、愛情に満ちた笑顔で語った。

>>【画像20枚】入手してから24年、走行距離31万km以上となると、劣化も激しくなる。10年ほど前にリペアしているが、劣化を防ぐためにつねにシートカバーを掛けているという本革シートなど 



>> 搭載エンジンは2L直列4気筒SOHCのA20A3型。日本仕様のA20A型とはスペックが異なり、最高出力は+15psの120ps、最大トルクは+1.4kg-mの16.9kg-mとなる。





>> ボンネット裏に貼られているコーションラベルはもちろん英語表記。こちらはエミッションコントロールの指示で、アイドリング時の回転数やプラグの種類まで記されている。




>> ホイールをプレリュード用純正に変更している程度でほぼノーマルの個体。ボディは15年以上も前に全塗装。今もキレイな状態を保っている。





>> こちらはオーナーが所有する2号車。部品取りで入手したが、状態が良かったのでナンバーを取得。1&2号車を含めて、所有車は同じナンバーで統一する。

OWNER’S VOICE／多少のトラブルも2台の愛車のためなら苦にならず

　2台のアコードクーペを所有するオーナー（写真右）。今回の撮影に2台持ってくるため、友人（写真左）も一緒に取材を受けていただいた。2台の個体に関しては、とにかくパーツの入手が困難なので現状維持が最優先。そのため修理はスムーズに進まないそうで、実は今回の撮影当日に1号車が長期入院から退院できたのだった。「これまでも大小トラブルや故障はありましたが、このクルマが好きだから頑張って維持していきます」とオーナー。

1988年式 ホンダ アコード クーペ インポートエディション（CA6）

SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高（mm） 4565×1695×1340
ホイールベース（mm） 2600
トレッド前/後（mm） 1480 / 1475
車両重量（kg） 1220
エンジン型式 A20A3型
エンジン種類 直列4気筒SOHC
総排気量（cc） 1955
ボア×ストローク（mm） 82.7×91.0
圧縮比 9.3:1
最高出力（ps / rpm） 120 / 5800
最大トルク（kg-m / rpm） 16.9 / 4000
変速比 1速 2.529 / 2速 1.481 / 3速 1.030 / 4速 0.700 / 後退 1.904
最終減速比 4.066
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン（前後とも）
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / リーディングトレーリング
タイヤ 195 / 60R14（前後とも）
発売当時価格 260.0万円


初出：ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

1988年式 ホンダ アコード クーペ インポートエディション（全3記事）

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