西部警察|席巻!! 軍団車輌|西部警察をこよなく愛するファンが作ったレプリカ車両たち

今回のシリーズで紹介されたレプリカ車両たち

       
【席巻!! 軍団車輌】

派手なカーチェイスに銃撃戦、画面いっぱいに炎が広がる爆破シーン、そして男たちの熱い絆……。
1980年代に放送されて全国を熱狂の渦に巻き込み、今では伝説として語られている刑事ドラマ「西部警察」。
そんな西部警察をこよなく愛するファンが作ったレプリカ車両たちを余すところなく紹介しよう。



[スーパーZ・S130 フェアレディZ 280]

フェアレディZといえば、旧車好きには初代S30が不動の人気を誇り、一般的なクルマ好きであれば、比較的新しいZ32あたりを思い浮かべることだろう。また、V型エンジンをフェアレディZとして初めて搭載したZ31が印象深いというハチマル読者も多数いるはずだ。それに対して、その過渡期に当たるS130は、ややもすれば存在感が薄らぎがちなモデルと言える。その一方で、「ZとはS130である」というほどの熱烈なファンが存在することも事実。その中には、溺愛の原点が「西部警察」に登場したスーパーZという人もいるのではないだろうか。



[ マシンX・KHGC211 スカイライン 2000 ターボ GT-E ]

西部警察の華といえば、派手なカーアクションや爆破シーンと並んで、ボンド・カー張りの特殊装備を施したスペシャルなクルマたちだ。ところが、第1話「無防備都市」には、そんな特殊車両は出てこない。いや、特殊車両は出てくるが、それは敵の駆る装甲車レディバードであって、西部署の刑事たちは普通のセダンである覆面パトカーでこれを迎え撃つ。ファンならば当たり前の知識だが、世の中では「スゴいパトカーとか出てこないんだ」という反応がむしろ一般的かもしれない。そのスゴいパトカーの初登場は、第45話「大激走! スーパーマシン」まで待たねばならない。そう、マシンXの登場だ。



[ マシンRS・DR30スカイライン2000RS]

RSシリーズの原点となったマシンRSは、外装こそ前後のスポイラーとボンネット上のエアスクープが目立つ程度だが、中身はマシンXから受け継いだサーチライトや赤外線カメラを搭載し、まさにスーパーパトカーと呼べる内容だったのだ。



[ RS-1・DR30JFTスカイライン2000ターボRS ]


3台編成となったマシンRSシリーズでは、それぞれに役割が与えられていた。RS‐1は、犯人を追跡して攻撃をするフォーメーションの指令車で、急加速装置「アフターバーナー」のほか2連バルカン砲などを装備。RS‐2は情報収集を目的としており、敵味方識別装置や特殊無線機を搭載。リアからAピラーにかけて張られた長いアンテナは、そのためのものだ。また、トランクには無煙閃光弾や催涙ガス弾などを発射する4連装特殊弾発射装置も装備されていた。そしてマシンRSの進化版と言えるRS‐3は、情報分析の役割を持ち、ビデオカメラなどを装備。このように、各車がそれぞれの任務を全うすることで、凶悪犯を次々と検挙。今でもファンの憧れになっているのだ。

マシンRSシリーズのなかの花形といえば、やはりRS‐1だろう。ルーフ上の大きなパトライトや二連バルカン砲、マフラーから火を噴くアフターバーナーなどなど、シリーズのなかでもっともハデな装備を採用し、テレビの前の多くのファンをとりこにしてきた。


[ RS-3・DR30スカイライン2000RS]

パートⅢ第16話「大門軍団フォーメーション」で、RS‐1/2とともに初登場したRS‐3。マシンRSを改良したものがこのRS‐3なのだが、主な装備は受け継がれており、相違点は外装に集中している。ルーフ上には大型パトライトが設置され、エアロパーツも若干の手直しを実施。ホイールもエンケイメッシュ4に交換することで、RS‐1/2との共通性を持たせているのだ。



[ GSX1100S KATANA]

舘ひろし演じる鳩村英次が駆るカタナのレプリカ。これもRS-3のオーナーが所有するもので、パッと見はオリジナルとボディカラーが違う程度に見えるが、じつは細部までこだわって作られている。マフラーやフロントカウルのウインカーは交換され、シートはワンオフで製作、さらにフロントフォークやメーターは輸出仕様に交換するなど、劇中車を見事に再現しているのだ。



[ ガゼール・S110 ガゼール 2000 XE-II]

後に伝説の刑事ドラマとして語られることとなる西部警察。その記念すべきパートⅠの第1話で、ガゼールはデビューを果たした。ドラマ冒頭、銀行立てこもり犯に手間取っていた大門軍団の前に突然表れたのが、石原裕次郎扮する木暮謙三。これから数々の凶悪犯を捕らえ、難事件を解決していく木暮と大門が出会う重要なシーンだ。新任課長として西部署に赴任した木暮は身分を明かさないまま大門にアドバイスを送り、去っていく。そのときに乗っていたのが、ガゼールだったのだ。


派手なカーチェイスが代名詞、刑事ドラマ黄金時代


>>【画像8枚】フォーメーションを組み、あらゆる犯罪を阻止する史上最強のパトカー軍団など


初出:ハチマルヒーロー 2015年 09月号 vol.31
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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