西部警察|RS-3|RSシリーズの中で唯一の自然吸気エンジン|DR30 日産 スカイライン 2000RS

情報分析車両フォーメーションを組み、あらゆる犯罪を阻止する史上最強のパトカー軍団。そのRS-3。

       
隊列を組んだ何十台ものパトカー、猛スピードの追跡、響くスキール音、華麗に宙を舞った後のド派手なクラッシュ、そして爆発、炎上……。
今では考えられないCGなしのアクションはいまだに色褪せない。刑事ドラマ黄金時代のドラマをベース車両とともに紹介する。

3台編成となったマシンRSシリーズでは、それぞれに役割が与えられていた。RS‐1は、犯人を追跡して攻撃をするフォーメーションの指令車で、急加速装置「アフターバーナー」のほか2連バルカン砲などを装備。RS‐2は情報収集を目的としており、敵味方識別装置や特殊無線機を搭載。リアからAピラーにかけて張られた長いアンテナは、そのためのものだ。また、トランクには無煙閃光弾や催涙ガス弾などを発射する4連装特殊弾発射装置も装備されていた。そしてマシンRSの進化版と言えるRS‐3は、情報分析の役割を持ち、ビデオカメラなどを装備。このように、各車がそれぞれの任務を全うすることで、凶悪犯を次々と検挙。今でもファンの憧れになっているのだ。

【RS-3|DR30スカイライン2000RS】

 パートⅢ第16話「大門軍団フォーメーション」で、RS‐1/2とともに初登場したRS‐3。前ページで触れた通りマシンRSを改良したものがこのRS‐3なのだが、主な装備は受け継がれており、相違点は外装に集中している。ルーフ上には大型パトライトが設置され、エアロパーツも若干の手直しを実施。ホイールもエンケイメッシュ4に交換することで、RS‐1/2との共通性を持たせているのだ。

 一方、RSシリーズの中で唯一の自然吸気エンジンということで、RS1/2とは異なる昇降式エアスクープもマシンRSから継承。さらに、リアスポイラーはRS‐1/2と同じエアロクラフト製ながら、こちらはマシンRSと同じシステム1が装着されている。

 この車両のオーナーは、中部レプリカ軍団の中心的人物。以前から旧車/ハチマル車が好きで、DR30が登場したときから気になっていたそうだ。そして、大好きな西部警察で劇中車として使われたときにはかなりのインパクトを覚え、後にRSターボを入手したと言う。なお、この個体は約15年前に奥さま用に手に入れたもの。しかし今では、自分のRSターボよりも乗る機会が多くなっているようだ。

 そんなRS‐3にはこだわりが満載で、レアな16インチのエンケイメッシュ4や左右で配光の異なるマーシャルのサブランプ、ワンオフのエアスクープなど、細部のクオリティーも高い。また、コンディションの良さも一級品で、エクステリアはもとより、インテリアも30年以上前の個体とは思えないほど。今後も中部レプリカ軍団を代表する1台として活躍していくのだろう。


>>【画像11枚】ホイールは前出の2台と同じエンケイメッシュ4だが、この個体に装着されているのは劇中と同じ16インチ。非常にレアで、高額で取引されているというウワサもあるホイールなど



ワンオフのエアスプリットは、劇中車のものを忠実に再現している。





ADスリーのリアバイザーと、同タイプのストリームスプリット、エアロクラフト・システム1のリアスポイラーと、リアまわりも完璧な仕上がり。





ナルディ・クラシックのステアリングは、マシンRSシリーズ全車に装備されていたアイテム。その他の部分はほぼオリジナル状態を保っている。

OWNER’S VOICE


 RS×2台とカタナを所有し、西部警察の世界にどっぷりと漬かっているオーナー。RS-3は外装のリフレッシュやエンジンのオーバーホールなどを行いたいそうだが、「最近はパーツが少なくなってきているので、今後が心配」と嘆いていた。


初出:ハチマルヒーロー 2015年 09月号 vol.31
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KIYOSHI ICHIKAWA/市川 潔

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