函館流儀|510ブル|妻と一緒にドライブに「510にはイヤな顔ひとつせずに乗ってくれますね」|1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX Vol.3

基本的に中期ルックで仕上げたというボディは、全剥離のうえでオールペイントしたかいもあり、美しい輝きをみせる。テールランプは奇跡的に残っていたメーカー純正の新品。

       
【1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX Vol.3】

【2】から続く

「実は、ジャパンに嫁を乗せてアクセル全開にしたことがあって、それ以来、乗るのを拒絶されていますが、510にはイヤな顔ひとつせずに乗ってくれますね。札幌まで一緒にドライブに出かけたりしていますよ」

 絶対的な速さや刺激はないが、街中や高速道路で走る分には十分にパワフルで、壊れる不安もない。肩の力を抜いてドライブできるのが、SR20型&АT仕様の魅力といえるだろう。

「ジャパンを作って出番が減ってしまったけど、この510はずっと大切に所有していきたいですね」

 そう語るオーナーのまなざしは、まるで初恋の相手を見つめるような温かさに満ちあふれていた。

>>【画像20枚】ノーマルエンジンにステンレス製のタコ足をセット。排気効率アップを狙っていて、NAらしいレスポンスを発揮するエンジン仕様など



>> 510のエンジンルームに、まるで純正のような雰囲気で搭載されているSR20DE型エンジン。ヘッドカバーは赤の結晶塗装が施されていて、ブルーのプラクゴートとのコーディネートにより、存在感を放っている。





>> 吸気系はトラストのエアインクスを入れたくらい。S14純正ECU&ハーネスごとエンジンを移植しており、いつでもどこでも快調に走る。



OWNER’S VOICE



はじめて買った旧車の510ブルーバードと、仲間に勝つために入手したジャパン。どちらもキッチリ仕上げたエンジンスワップ仕様で、抜群のコンディション。実にうらやましい2台態勢だ。まさにあこがれの旧車ライフ!!


1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX(510)
SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:FRPボンネット、ボディ全剥離、全塗装 
■エンジン:SR20DE型換装、ヘッドカバー結晶塗装 
■点火系:永井電子プラグコード 
■吸排気系:ホットスタッフ製ワンオフマフラー、社外タコ足、トラスト製エアインクス 
■駆動系:S14用純正ATミッション移植、R180デフキャリア、ニスモLSD、ファイナル4.1
■足回り:(F)S14アーム、テックオート製オリジナル車高調(R)GAB製AE86用ダンパー、強化サス 
■ブレーキ:(F)Z32用純正キャリパー (R)DR30用純正キャリパー 
■インテリア:レカロ製バケットシート×2、ダッツンコンペステアリング、社外センターコンソール(カーボンシフトパネル加工)、内装ペイント、スターロード製クーラー、油圧パワステ化 
■タイヤ:(F)ブリヂストン プレイズ195/45R16 (R)グッドイヤー 215/45R16 
■ホイール:SSR (F)16×7J (R)16×7.5J

初出:ノスタルジックスピード 2018年5月号 vol.016
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX(全3記事)

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【1】【2】から続く

photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔

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