函館流儀|510ブル|「結婚を機にクルマ遊びを降りた自分が、ひさびさに手に入れた趣味グルマ」|1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX Vol.1

ヘッドライトはHID化しておりナイトドライブもストレスなくこなせる。

       
【1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX Vol.1】

 旧車との付きあい方は十人十色。オリジナルのスタイルを大切にしているオーナーもいれば、ひたすら速さを追求するユーザーもいる。別記事で紹介したジャパン乗りのオーナーは、旧車の雰囲気が味わいたくてこの510ブルーバードを最初に手に入れた。

「結婚を機にクルマ遊びを降りた自分が、ひさびさに手に入れた趣味グルマがこの510。サラリーマンを辞めて、独立したタイミングで購入に踏み切りました。子育てがひと段落して、経済的な余裕が出てきたのもありますね」

 15年以上も家族のために好きなことをガマンし、汗水を流してきた自分へのご褒美として510を選んだ。もともと箱形のスタイルが好きだったこともあり、若い頃に友人が乗っていてあこがれていたのもある。念願かなって手に入れることができたというわけだ。

 知りあいのクルマ屋で購入した車両はフルノーマルだったが、そのまま乗るつもりは毛頭なかった。当時、旧車雑誌にSR20型を換装した510が掲載されており、エンジンスワップが可能なことを知っていたからだ。旧車なのに快適に乗れる点にひかれ、すぐにノウハウが豊富な「ホットスタッフ」に車両を持ち込んだという。

>>【画像20枚】まるで純正のような雰囲気で搭載されているSR20DE型エンジン。ヘッドカバーは赤の結晶塗装が施されていて、ブルーのプラクゴートとのコーディネートにより、存在感を放っている510のエンジンルームなど



>> 基本的に中期ルックで仕上げたというボディは、全剥離のうえでオールペイントしたかいもあり、美しい輝きをみせる。テールランプは奇跡的に残っていたメーカー純正の新品。





>> あえてNA&ATのSR20型をスワップ、イージードライブ可能な快速仕様。


1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX(510)
SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:FRPボンネット、ボディ全剥離、全塗装 
■エンジン:SR20DE型換装、ヘッドカバー結晶塗装 
■点火系:永井電子プラグコード 
■吸排気系:ホットスタッフ製ワンオフマフラー、社外タコ足、トラスト製エアインクス 
■駆動系:S14用純正ATミッション移植、R180デフキャリア、ニスモLSD、ファイナル4.1
■足回り:(F)S14アーム、テックオート製オリジナル車高調(R)GAB製AE86用ダンパー、強化サス 
■ブレーキ:(F)Z32用純正キャリパー (R)DR30用純正キャリパー 
■インテリア:レカロ製バケットシート×2、ダッツンコンペステアリング、社外センターコンソール(カーボンシフトパネル加工)、内装ペイント、スターロード製クーラー、油圧パワステ化 
■タイヤ:(F)ブリヂストン プレイズ195/45R16 (R)グッドイヤー 215/45R16 
■ホイール:SSR (F)16×7J (R)16×7.5J

【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2018年5月号 vol.016
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔

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