函館流儀|ジャパン|「そりゃ〜旧車仲間をぶち抜くためですよ」日産最強の強心臓を積み込んで、ライバルに丸テールを拝ませる!|1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES Vol.1

仲間からの人望も厚いオーナー。自身が中心になり盛り上げている旧車チーム「テックオート旧車部」での活動など、多忙な毎日を過ごす。チームのよきムードメーカーだ。

       
【1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES Vol.1】

 テレビCMのキャッチコピーで「日本の風土が生んだ名車です。SKYLINE JАPАN」と銘打たれたことから「ジャパン」の愛称で親しまれた5代目のC210スカイライン。不良っぽさも漂う武骨なスタイルにほれ込むファンは多く、ここ数年は人気が急上昇している注目株でもある。

 ここに登場するジャパンのオーナーであるオーナーは、ほかに510ブルーバードやドンガラのハコスカ(レストア予定)を所有し、旧車の魅力にどっぷりハマっている。それだけにチンスポ&オバフェンで武装した愛機は文句なしのカッコよさだ。では、なぜジャパンを相棒に選び、そしてエンジンスワップに踏み切ったのか?

「そりゃ〜旧車仲間をぶち抜くためですよ。ハコスカとかZを買った仲間が、オレの510のことを遅えって馬鹿にするもんだから、見返してやろうと思って(笑)。それと、ジャパンには昔乗っていたし、買った当時は中古価格もまだ手頃だったので、コストが抑えられたという理由もありますね」

>>【画像26枚】前後にオーバーフェンダーを装着した、注目のジャパンR仕様。オーナーのコダワリの部分であるリアスポイラーレスなど



車体にギリギリ収まったというHKS製の3層インタークーラー。サービスで付いてきたというオイルクーラーも追加した。





リスタードのカーボンボンネットにダクトを追加。フェンダーやドアもFRP化される。ミラーは510用の砲弾タイプを流用する。





マフラーはメインφ90mmのワンオフ品。廃盤となっているモールは黒く塗装した。



1981年式 スカイラインHT 2000 GT-ES(HGC211)

SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:カーボンボンネット、ボディフルレストア 
■エンジン:RB26DETT型換装、N1ブロック、HKS製GT2530タービン/ハイカム(IN&EX:272度)、東名パワード製鍛造ピストン/強化バルブスプリング、ヘッドカバー結晶塗装 
■点火系:オカダプロジェクト製プラズマダイレクト 
■制御系:MoTeC M4、エアフロレス化 
■燃料系:HKS製フューエルデリバリー/720ccインジェクター、サード製燃料ポンプ/燃圧レギュレーター、コレクタータンク(インタンク式) 
■吸排気系:RB26型純正サージタンク、HKS製エアクリーナー/パイピング改、ワンオフφ90mmマフラー 
■冷却系:HKS製3層インタークーラー、トラスト製アルミラジエーター、オイルクーラー 
■駆動系:ECR33用純正トランスミッション移植、OS技研製トリプルプレートクラッチ、R31用ドライブシャフト、R32用プロペラシャフト、R200デフ、ニスモ製LSD、ファイナル4.1 
■足回り:テックオート製オリジナル車高調 (F&R 32kg/mm)、リアメンバー加工 
■ブレーキ:R32タイプM用キャリパー、ラインロック 
■インテリア:日本精機Defi追加メーター(ブースト/タコメーター/油圧/油温/水温/排気温/燃圧)、PLX空燃費計、レカロ製バケットシート×2、タカタ製4点式ハーネス、ナルディ製ステアリング、HKS製EVC、ワンオフロールバー(ガゼット溶接留め)、電動パワステ 
■タイヤ:(F)ブリヂストン ポテンザRE-11 205/45R16 (R)225/45R16 
■ホイール:RSワタナベ8スポーク(F)16×8J (R)16×9J

【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2018年5月号 vol.016
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔

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