函館流儀|510ブル|あえてNA&ATのSR20型をスワップ。イージードライブ可能な快速仕様510ブルに|1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX Vol.2

メーターパネルはSSS用で、タコメーターやスピードメーターは高年式の日産純正品を違和感なくインストールしている。

       
【1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX Vol.2】

【1】から続く

「当時はまわりに旧車仲間がひとりもいなかったし、普通に快適に乗れればいいなと思って、エンジンスワップに着手しましたね」と振り返る。

 S14シルビアのNA/AT車を買ってきて、それを丸ごと移植。エンジンやATはもちろん、フロントメンバーやステアリングラックまで流用した。特に速さは求めていなかったので、SR20型はノーマルのまま積み込んだ。

 幸いにもボディのコンディションは非常によく、サビや腐食もなかったのでそのまま。ただし、外装は全剥離・全塗装を行い、エスティマの純正シルバーに塗り替えている。また、それと同時にドアノブやモール、テールランプやグリルなど、入手できる部品はすべて新品に。そうした積み重ねて、新車当時と比べても遜色ないほどの美しさによみがえらせていった。

>>【画像20枚】フロントメンバーをアームごと移植。さらにS14用のラックアンドピニオンを移植することで、シャープなハンドリングを実現しているフロント周りなど

 しかし、気に入らなかったのが内装関係だ。ベース車はDXだったため、ベージュ系の内張り&シートが装備されておりスポーティーさに欠ける。そこでフロントシートはレカロのセミバケットに交換し、リアはSSS用を移植。さらに内張りは染めQで黒く塗り直すなど手直しをして、外装に負けないシックな内装にアレンジしている。

 さらに快適性を向上させるべく、スターロード製のクーラーキットを装着。オーディオも搭載し、街乗りはもちろん、ロングドライブもストレスなく楽しめるクルマに仕上げている。







>> 当時モノの社外新品というセンターコンソールにS14純正のATセレクトレバーを収める。カーボンパネルを貼り込み、美しく仕上げられていた。





>> シートはレカロのセミバケを左右に装着。DXベースの内装が気に入らず、ドアの内張りなどは染めQでブラックに塗装している。



1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX(510)
SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:FRPボンネット、ボディ全剥離、全塗装 
■エンジン:SR20DE型換装、ヘッドカバー結晶塗装 
■点火系:永井電子プラグコード 
■吸排気系:ホットスタッフ製ワンオフマフラー、社外タコ足、トラスト製エアインクス 
■駆動系:S14用純正ATミッション移植、R180デフキャリア、ニスモLSD、ファイナル4.1
■足回り:(F)S14アーム、テックオート製オリジナル車高調(R)GAB製AE86用ダンパー、強化サス 
■ブレーキ:(F)Z32用純正キャリパー (R)DR30用純正キャリパー 
■インテリア:レカロ製バケットシート×2、ダッツンコンペステアリング、社外センターコンソール(カーボンシフトパネル加工)、内装ペイント、スターロード製クーラー、油圧パワステ化 
■タイヤ:(F)ブリヂストン プレイズ195/45R16 (R)グッドイヤー 215/45R16 
■ホイール:SSR (F)16×7J (R)16×7.5J

【3】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2018年5月号 vol.016
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 ダットサン ブルーバード 1600 DX(全3記事)

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【1】から続く

photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔

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