愛郷観光 4面ペイントと当時モノパーツで理想の'80年代アートを展開

カミオン編集部 2023/08/25

鮮やかなペイントと、シンプルなシングルテールの対比が目立つリア周り。リアバンパーには丸テールを3発設置している。

　　　　　　　

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最大の特徴は、天井部にまでおよぶ箱4面のペイント。天井部には故郷への思いを込めた文字ペイントを描き、箱の両サイドとリア観音扉を彩る「荒波」をモチーフとした作品群は大胆に原色を用いた傑作画で、アピール度を大幅に引き上げている。これらのペイントは新進気鋭のペインターであるヨシムラ工芸の作品で、筆とエアブラシを駆使した独自のタッチは、’80年代アートのコンセプトともぴったりマッチしている。

パーツ類には当時モノが数多く採用され、’80年代アートというコンセプトで首尾一貫している。なかでも注目のパーツはシートキャリアで、当時モノの大型車用を自ら加工して装着し、やはり当時モノのロケットをプラスして注目度をアップしている。エッチングステンレス、ウロコステンレス、型押しが織りなす華やかさは第2次アートトラックブームといわれた当時を思い起こさせてくれる。

ほかにもレトロムードを増幅するパーツが目白押し。トップパートはヤマダ製の平型バイザー、左右非対称のミラーステーと懐かしいパーツが並ぶ。そして、サクラ柄ステンレス製の舟型バンパーは必見で、アート車としての完成度を1ランク高めている。 現在はリアのアンドンやグリルアンドンが追加され、より一層華やかさを増しているという。理想の’80年代アートの追求に余すところなく力をそそぐオーナーに大きなエールを送りたい。

【写真6点】彷彿させる第2次アートトラックブーム。

カミオン2008年10月号トップアートをもとに再構成

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